オンライン授業は場所に縛られず、日本全国どこにお住いのご家庭にも授業できるという良い点がありますね。
私も今年指導している生徒さんの二割ほどはオンライン授業です。
さて、茨城県在住の生徒さんを指導していて気付いたことがあります。
それは 茨城弁のイントネーションを真似して話すと、理解度が上がる!という事です。
記事の前半は実際のエピソード。
後半は、講師が歩み寄って話し方を工夫する重要性について書いています。
エピソード
きっかけは些細な事でした。
授業後にお母様に報告のお話をしている際、お母様の話し方が茨城弁のイントネーションだったのです。
指導初期の頃は関東イントネーションでお話してくださっていたのですが、段々と慣れてきて、普段の話し方に近くなってくださったのだと思います。
そこで気づいたのは「この子の周りにいる大人は普段、茨城弁で会話しているのでは!?」という事です。
授業を受けていると、ずっと集中して聞いているという訳にもいかず、どうしても気が抜けている瞬間があります。
どの生徒さんでも大なり小なりあります。
音は耳に入っているのだけれども、脳内で言葉として変換されていないような状態です。
対処法としては
・ゆっくり話す
・区切って話す。休符を入れる。
・一文を短くする
等があります。
生徒の学年や言語能力によって理解できる文章量・スピードは異なりますので、その生徒さんに合わせた話し方で授業する必要があります。
件の茨城のお子様にも、初めはこうした対処法を試していました。
ゆっくり話したり、単語で区切って話してみたり……
でも何かが違う気がしていました。理解できる際の言語能力はとても高い子だと感じていたからです。
脳内で言葉が変換されず、音が滑っているような雰囲気があるが、決してやる気がないわけではない……
そんな時に気づいたのが「もしや方言では!?」という可能性でした。
私が最近、茨城弁を喋るニュースキャスターの方の番組をよく見ており、茨城弁をよく耳にしていたことも幸いしました。
見よう見まねでイントネーションを似せて授業してみたところ……効果てきめんです!!!
標準語で授業している時と比べて格段に理解力が上がりました。
複雑な論理も、スッと入っていくようになりました。
講師の伝え方は大切
家庭教師は生徒と一対一で会話する仕事です。
相手はまだ小学生。「コミュニケーション能力」は低いのが当然です。
相手の話していることを理解するためにはどうしたら良いのか、どういう聞き方をしたらよく理解できるのか、まだ分かっていなくて当然だと思います。
講師側が歩み寄って、生徒が理解しやすい話し方・言葉遣いを工夫する必要があります。
今回は珍しいケースとしての方言を取り上げましたが、それ以外にも工夫できる場面は沢山あります。
講師としては、一方的に「よく聞きなさい!」と怒るようなことはしたくありませんね。
なるべく工夫して、生徒が理解しやすい話し方・授業を心掛けていきたいですね!
ご家庭でお父様・お母様が教える際も、ちょっとした事でお子様の理解度が上がるかもしれません。
話す速度、使う単語、言葉と言葉のあいだに間を入れるなど……
よければ参考にしてみてください!