算数の家庭教師として指導していると「どうしてこう考えたの?」と聞きたくなることがあります。
正解している場合にどのような思考回路で答えにたどり着いたのかを確認したいこともあります。
また間違っている時にどこで勘違いしているのかを探りたいこともあります。
でも、単に「ここはどうしてこう計算したの?」とたずねても、中々話してくれない子も居ます。
そんな子に、自分の考えを話してもらうにはどうしたら良いのでしょうか?
一つのコツとしては質問する前に、その答えが合っているのか間違っているのかを明示することがあります。
つまり「うん、正解! ちなみにどう考えたの?」や「うーん、この式はバツだ。どうしてこう思ったの?」のように聞くようにしています。
どうやら、正解か不正解か分からない状態で自分の考えを説明するのが、一番嫌なようなのです。
先に「正解だ!」と聞かされていれば安心して自分の考えを述べることが出来ます。
仮に「不正解だ!」と言われたとしても、不正解であるという結果が分かった状態の方が、結果が分からない状態よりも話しやすいようなのです。
想像するに、正解だと思って得意げに解き方を説明した後で「それは違う!」と言われることが一番怖いのではないでしょうか。
理由を尋ねる言葉は、言い方を間違えると詰問と取られてしまいます。
「なんでこんなことをやったの!!」と語気強く聞いてしまっては、怒られていると受け取られてしまいます。
「怒っているのではなく、ただ理由が知りたい」と伝わるような言い方・タイミングで問いかけると、当初は口数が少なかった生徒も段々と自分の考えを話してくれるようになります。
という事で、指導の際に生徒がどう考えたのかの言葉を引き出すためのコツは「先に正解不正解を明確にする」でした。
ご家庭で勉強を教えられる際など、良かったら参考にしてください!