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新学年、2月中に復習サイクルを確立しておこう!今後段々と難しい単元になっていく!

2月も後半、新学年になってから3回ほど塾の通常授業が実施された頃です。
学年が上がり宿題の量が増えたりして戸惑っているご家庭もあるかと思います。

しかし!その戸惑いは2月の間に解消しておいてください。
3月以降、多くの塾は単元的に難しく重たいものが登場してきます。
2月はまだチュートリアル期間としてカリキュラムを設計しているようです。

新学年でいきなり重たい単元を出してしまうと皆が付いていけなくなってしまうので、始めは簡単目の単元で慣れさせて、少しした頃にメインの単元が登場するような作りになっています。

それでは各塾のカリキュラムを確認していきましょう。

四谷大塚・早稲田アカデミー(予習シリーズ)

まずは予習シリーズを使っている各塾(四谷大塚、早稲田アカデミー、四谷準拠塾など)から見ていきます。

予習シリーズ5年上

第1回 倍数と約数
第2回 平均に関する問題
第3回 多角形の性質

とここまでは4年生で習った単元の発展です。一度聞いたことのある単元なので馴染みやすいでしょう。
また5年生から新しく入塾した生徒にとっても取っつきやすい単元が並んでいます。
そして、その次からがメインです!

第4回 割合
第7回 食塩水
第8回 売買損益

第4回から割合に関する単元が続きます。
5年生前半の最大の山場が割合です。

第4回で割合の学習に入る前までには、学習のサイクルを確立させておいた方がよさそうです。

予習シリーズ6年上

第1回 文章題(1)(和差算、分配算、やりとり算、消去算、つるかめ算、いもづる算、弁償算、平均算、差集め算、集合)
第2回 数と規則(2)(植木算、周期算、曜日、数の範囲、N進法)

とここまでは、5年までに習った単元の総復習と言った色合いの濃い単元が続きます。
「今までやったこと、忘れてないよなー?」と四谷大塚から配慮してもらっているようなイメージです。

第3回 平面図形(1)
第4回 条件整理・場合の数
第6回 立体図形

この辺りから本格的に6年生の新規学習の色合いが濃くなります。
第3回では、5年下でならった「平面図形と比」を更に発展させて、入試本番でも良く出る実践形が多数登場します。
第6回の「立体図形」では立体の切断を初めて習います。近年の中堅校~難関校入試では立体切断抜きには語れなくなっているくらいの重要単元です。

第2回までに復習のペースをつかみ、第3回以降の学習に乗り遅れないようにしましょう

SAPIX

SAPIXの5年は、エンジンがかかるのが遅めの塾のように思います。

第1回 平面図形(1)
第2回 平面図形(2)
第3回 約数
第4回 倍数
第5回 総合
第6回 分数と小数

と初めのうちは(算田の感覚的には)取っつきやすい単元が続きます。
そして春休みに入り

春期講習2回 和と差に関する問題
第7回 立体図形 (水に重りを入れる問題など)

と続きます。この辺りから段々と重さが増してきます。そして
第8回 旅人算(1)
第9回 旅人算(2)

辺りから本格的に重くなるような気がしています。
割合を学ぶのも第14回からです。夏期講習前の2か月くらいから始まるので、割合学習については予習シリーズ系の塾よりは大分遅いスタートです。
SAPIXは一般に「面倒見が悪い」や「無機質」というイメージが強いですが、カリキュラムの構成は算数が苦手な子にもかなり配慮されています。

SAPIX6年

SAPIXの6年生は、5年生とは打って変わってスパルタ式です

第1回 数の性質
第2回 平面図形

ここまでは、比較的軽めのように思います。そして次から怒涛の割合ラッシュからの旅人算ラッシュ、からの平面図形ラッシュと休む間のない時間が続きます。

第3回 割合(1)
第4回 割合(2)
第5回 速さ(1)
第6回 速さ(2)
春期1回 割合
春期2回 平面図形
春期3回 立体図形

と続きます。
また第3回の辺りからは「土特」も始まります。
ここまでに宿題・復習のサイクルを確立しておかないと、単元も大事なところに入り、また土特も始まって時間もなくなるため大変になります。

土特の復習をどのくらいやるのかを含めて、一週間の中でいつ何の勉強をどのくらいすればいいのか、自分のスタイルを作っておきましょう

日能研

5年本科教室ステージⅢ

日能研5年のカリキュラムは、大手3塾の中では最も時間をかけて離陸していく構成です。
初めのうちは数や計算に関する単元が続きます。

第19回~26回は、約数倍数や分数の計算など、数や計算に関する単元が連続します。

※日能研はテキストナンバーの付け方が学年をまたいでつける方式なので、5年生の1回目の授業が「第19回」です。

27回以降もしばらく円の面積に関する単元などが続きます。消去算や割合が登場するのは大分後です。
5年前半で分数や小数の計算力を徹底的に強化するという発想のカリキュラム構成になっているのが日能研です。

塾の授業についていくという観点で言えば、日能研の5年前半は取り組みやすいでしょう。

6年本科教室ステージⅤ

第19回~22回は数に関する単元が続きます。
2月~3月頭までは約数倍数や規則性、平均などですので、まだ取っ組みやすいジャンルです。

一気に難度が上がるのが第23回の場合の数だと思います。
この第23回を迎えるまでに、復習のサイクルを確立させておいた方が良いです。

まとめ

各塾それぞれ多少の違いはあれど、基本の構成は似ていました。
つまり「新学年の最初の内は取り組みやすい単元にする」です。

新学年になって学習量が増え、生徒が戸惑うことは塾側も織り込み済みです。
最初の数週間はお試しといいますか、取り組みやすい単元にすることで「この期間でサイクルを確立させるんだぞ……!」という塾からのメッセージだと思います。

このお試し期間の長さは塾によって違いがありました。
学習のスタイルが確立されていない状態で重たい単元に突入してしまうと非常に厳しいことになります。
2月中には毎週の学習サイクルを確立させておきましょう!

 

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