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勉強法・指導法

算数苦手な子のサピックス上手な活用方法

算数が苦手なご家庭がサピックスを上手に活用する方法について書いていきます。

世間では「サピックスは上位生向けの塾」や「下のクラスならサピックスは向かない」ということをよく耳にします。
しかしサピックスのカリキュラムは、実は算数が苦手な子にとっても良い仕組みが沢山あります。
しかしその仕組みを上手に活用できていないことが多いので……。
サピックスを上手に活用してクラスアップを狙いましょう!

サピックスの基本発想

あくまで算田の意見ですが、サピックスの算数テキストを見ていると一貫した考え方があるように思えます。
それは 一回勉強しただけでは覚えられるはずがない! と考えているということです。

サピはことある毎に確認してくれます。
「こないだやったあの単元、本当に覚えてる?大丈夫? 先々週のやつは?先月のやつは?どうどう???」という感じです。
一度習ったことも、時間がたつにつれて忘れていきます。忘れてしまわないように、サピックスは何重にも防護ネットを用意してくれています。

生徒が取り残されないように、サピックスが幾重にも張り巡らせた防護ネット的取り組みを紹介します。

①翌週のA授業

サピックスではまず算数Bで新しいことを習います。
そして翌週の算数Aの授業では、先週Bで習ったことと同じ単元を学習します。
同じ単元を2週にわたって授業するのです。
初めて習った単元は翌週にも同じ単元の授業があり、そこで再度解説してもらえます。
一回で理解できない問題が残っていても、翌週もう一回授業で解説してもらえます。

算数Aの授業の最後には「デイリーチェックテスト」という確認テストがあります。
ここで正解できるかどうかによって、もし理解が完璧ではない問題が残っていたとしてもあぶりだすことが出来ます。

②翌々週の授業前テスト

算数Aで復習した更に次の週には「基礎力定着テスト」という名前の小テストで、再度同じ単元が出題されます。

算数Bで初めて学習→次の週に算数Aでもう一度学習→さらに次の週には小テストで更に復習

という流れが確立されています。
この基礎力定着テストは毎回の授業前に行われています。

同じ単元を3週間にわたって出題することで
「分かったか?本当に分かったか?もう分からない所は残ってないよな???念のためもう一回テストするぞ?もしここでバツだったらちゃんと復習するんだぞ?」というように、何度も何度も丁寧に確認してくれます。

③毎月のクラス分けテスト

毎月のクラス分けテスト「マンスリーテスト」があります。
これに類するクラス分けテストはどこの塾でもありますが、サピックスは「テキストとはちょっと違う問題」の数が他より少し多い印象です。

テキストで学習した内容を、少し形式を変えて出題することで「テキストの問題暗記しちゃってない?少し変えた問題でも分かるかな??問題の本質が分かっていれば解けるはずだよ。もし出来なかったらこの機会にもう一度復習しよう!」と促してくれています。

繰り返し学習を行うことで暗記学習に陥らないよう、サピックスのクラス分けテストでは少しひねった問題を多めに出題しています

テストの見直しをしないと意味がなくなってしまう!

ここまで丁寧な仕組みがあるのですが、算数が苦手なお子様はこれを活用できていないことが多いです。

ここまで説明した取り組みは、全て「キミはまだここが分かっていないよ!」と教えてくれるところまでです。
間違えた問題の解きなおしを宿題として指示管理してくれることはありませんし、適切な学習課題を出してくれることもありません。

テストでバツがつくことによってその子がまだ分かっていない部分がどこなのかは見えるようにしてくれるのですが、その後の対策は家庭任せになっています。
「弱点は指摘した。あとは任せる」という感じです。(一部の校舎では熱心な先生がいることもあります!)

算数の成績が伸び悩んでいるご家庭の多くは、せっかくあぶりだされた弱点を対策しないまま通り過ぎてしまっています。

どうすれば?

テストのバツという形で、学習が不十分な個所をあぶりだしてくれています。
せっかく弱点が分かったのですから、ここは間髪おかずに直し・復習して対策した方が良いです。

毎週の宿題として出されていなかったとしても、テスト直しだけは必ずやるようにしましょう!

サピックスの仕組みはすべてテスト直しを前提に設計されています。
テストの直しをしないならサピックスに通う意味はない! と言っても過言ではありません。

どうか皆様! お子様は勉強したがらないかもしれませんが、どうかテスト直しだけはするようにしましょう。

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2024年2月以降の生徒も満席となっております。
大変申し訳ありません。

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