首都圏では”緊急事態宣言”が出るという報道がなされていますね。
とはいえ昨年春の緊急事態宣言とは内容が異なるという報道もあり、注目されるところです。
さて仮に緊急事態宣言となった場合に、大手各塾は対応をどうするか、きっと現在各社検討しているところかと思います。
6年生のご家庭は東京入試まであと1か月となり、色々と心配されているかもしれません。
1月5日現在で言える範囲で気を付けておきたいことを記事にしてみます。
全員に影響が出るので本質的に有利不利はない
もしも大手各塾が足並みをそろえてzoom授業切り替えとなった場合、子供が困惑することは間違いありませんが、それはどのお子様も同じ条件です。
全受験生が同じ条件で困惑することになりますので、自分だけが困るわけではありません。
むしろ、多くの家庭が「どうしようどうしよう……」と動揺している中で、読者様の家庭が「まぁそういうこともあるよね。なんとかなるさー」とおおらかな空気感を醸成できているのなら、他の受験生と比べて有利になるのでは? とさえ思います。
直前期は受験生のメンタルが結果を大きく左右します。 そして保護者の不安は必ず子供に伝播します。
ご両親が意識的に「まぁなんとかなるでしょ」という態度を子供に見せていたほうが、お子様は安心されるのではないかと思います。
直前期は塾の授業の果たす役割は小さい
仮に1月9日頃に緊急事態宣言が発令されたとして、影響を受けるのは東京入試までの3週間ほどです。
その間もし仮に塾の授業を受けられなかったとします。
仮にそうした最悪の想定をしたとしても、実は影響は限定的と考えて良いと思います。
1月の中旬にもなると、新しい知識・解法を覚えるというような学習は少なくなります。
算数であれば、これまで覚えた知識・技術の確認が中心です。もちろん志望校の傾向に合わせて学校別特訓などで様々な切り口で問題を解きますが、授業内での解説がなされないことの影響は限定的だと考えます。
この時期の受験生は切迫感がありますので、塾で拘束されていなくても家庭内でもそれなりに問題演習に取り組める子が多いでしょう。
春の緊急退治宣言時の家庭学習とはそこが異なります。
精神的な支えやペスメーカーとしての役割がなくなることは痛手ですが、塾に行かなくても問題演習はできます。
通塾出来ないことの影響は春の緊急事態宣言の時ほど大きくはならないと予想します。
結論:最悪の想定でもそこまで困ることではない
ここまでは考えられる中で最悪に近い状況を想定してきました。
つまり、大手各塾が対面授業を一斉に中止して、2月の入試まで授業が行われない、という仮定です。
実際には対面授業が継続になる可能性もありますし、どこまでの影響が出るかは分かりません。
ただ、もし最悪の状況になったと仮定して、それでも許容範囲内の影響だと思えれば心配の種が一つ減ると思います。
直前期は家庭内の空気や雰囲気が受験生のメンタルに大きく影響します。
あまり不安が伝播しないように、気を付けたいところです。
ご両親も不安で大変だと思いますが、頑張っていきましょう!