サピックスのテキストは問題の並べ方が独特です。
合格実績がとびぬけて良い塾なので、そのテキストに何か秘密があるのでは? と感じてらっしゃる方もいるかもしれません。
実をいうと、どの問題が収録されているかは、他塾とそう大きな差はありません。
四谷の予習シリーズや栄光系の新演習になくてサピックスのテキストにだけ載っている問題というものはあまりありません。
つまり問題量や質での差別化はそこまで決定的な要因ではありません。
サピックスのテキストが他塾と決定的に違う点の一つは、問題掲載の順番です。
A,B,Cという3種類のテーマが含まれた回のテキストを例にとります。
普通の塾のテキストでしたら
Aの種類の問題の基本→標準→応用
↓
Bの種類の問題の基本→標準→応用
↓
Cの種類の問題の基本→標準→応用
のように、系統だってきちんと項目別に並べられています。
しかしサピックスのテキスト(デイリーサポートやデイリーサピックス)は違います。ジャンルがバラバラに並べられています。
Aの基本→Bの基本→Aの標準→Bの標準→Cの基本→Cの標準→Aの応用→Bの応用→Cの応用
のように、ジャンルはバラバラで、おおまかにレベルベルに並べられています。(レベルも厳密に順番にはなっていません。結構まちまちです)
この並べ方は何が良いのか?
生徒が問題を見たときに「この問題はどのジャンルの問題か?」を毎回考えなければならない点だと思います。
系統だって順番に並んでいれば「きっとこれもさっきと同じ解き方で解けるだろう!」とすぐに分かりますが、バラバラに並べられているので、毎回その問題がどの解き方を使うのかを考えさせることが出来ます。
なぜバラバラに並べると良いのかと、逆にこの方式の欠点などを次回の記事で書こうと思います。
明日にはまた更新します。次回にづづく!