(※算田数太郎が家庭教師になる前、とある塾で働いていたころの話です。今回の記事は物語風に書きます。)
とある夏のことでした。
算田がまだ塾講師として仕事をしていた頃の話です。
「算田先生!ちょっといいですか? この問題の解き方を聞きたいんですけど……」
私が講師控室で休んでいると、話しかける声があった。
連日の夏期講習のせいか、はたまた夏バテか、少し疲れた様子だった。
問題を見せてもらうと、6年生の算数のテキスト。応用に位置づけられる問題だった。
「この問題、解説がついていなくて~分かります?」
確かに少し飛躍した発想が必要だが、難問とまではいかない。要点を抑えて簡単に解説してあげた。
「なるほど~ありがとうございます!」
彼はパッと明るい顔になった。
「それじゃ、算田先生に教えてもらったやり方で授業してきますね!」
彼はネクタイを締めなおすと、生徒の待つ教室に向かっていった。
そう。彼は生徒ではなく同僚の講師……
はい!
実際にあったことを怪談風に脚色して書いてみました。
塾講師にも色々います。
人材不足が激しい業界ですので、先生の質は玉石混合の誹りを免れません。
たまには能力に疑問符のつく「先生」もいます。
お気をつけて……
集団塾の先生でこういった先生に当たってしまったら、どうにもならないですよね。頑張ってクラスを上げて別の先生に教われるようにするしかありません。
では家庭教師の先生が資質に欠けるかどうかを判断するにはどうしたら?
荒業ではありますが、事前通告なしで当日急に「先生この問題が分からないんです」と言ってみるのもアリだと思います。
まぁ開成の入試問題とかあんまり難しいものはかわいそうですが、普通の塾の「ちょっと難しい問題」くらいならその場でパッと解いて解説してほしいじゃないですか!保護者心理として当然のことです。
いつも事前に問題を送ってほしいとか、解答解説がないと授業できないと言われている場合は、たまには先生を「試して」みるのも……自己責任の範囲内でお願いします。
(※注意:国語の先生は事前に問題と解答を見せてほしいと言われることが多いと思います。国語はそういうものなので大丈夫です。事前に先生が問題文を読んでおいた方が授業時間を効率よく指導に使えますし、記述問題などでは模範解答は念のためあった方が良い指導ができるかと思います。私の話はあくまで算数の話です!)
難しい問題が解けることと良い先生であることは必ずしもイコールではありませんが、基本的な問題くらいは一目で解けて欲しいと思うのは、決して高望みではないと思います。
保護者の皆様の目利き力が試されます!
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