私が学生の頃に習った塾の先生で、最も印象に残った先生を紹介します。
おそらく30代の男性の先生で、渋谷の某塾で英語を教えていました。
その先生は、毎年長期の休みになると、築地でタコを売る仕事をするのだそうです。
なんでせっかくの休みに、築地でタコ? と疑問に思います。
その先生が言うには
「俺たちは普段から”先生”と呼ばれる。するとまるで自分が偉くなったかのように錯覚してしまう。これは危険だ。だから俺は毎年タコを売る。そうすると自分なんてちっぽけな人間だって再認識できる」
とのことでした。
当時高校生だった私には目からうろこでした。
それから時は流れ、いつしか私も「先生」と呼ばれるようになりました。
今もその英語の先生の言葉を忘れないようにしています。
「先生と呼ばれていると、まるで自分が偉くなったかのように錯覚してしまう。」
これは忘れないようにしたいです。
私はタコは売っていませんが、定期的に都会を離れて自然豊かな場所に行き「自分なんて小さな人間だー」と再認識するようにしています。
形は違いますが、これは私にとっての「タコ売り」です。
家庭教師や塾の先生は、この「タコ売り」をしていないことが多いような気がします。
仕事として「教える」という行為をしているので、ともすると自己像が増大してしまうという危険性があります。
「偉そうな先生」にならないよう気を付けていきたいと思います。
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