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中学受験 勉強法・指導法

家庭教師を利用したほうが良いケースとは?

家庭教師や個別指導を導入しようか迷っている方に向けた情報になります。

個人指導の必要性については、お子様の状況によって三つに分かれます
・絶対にあった方が良い
・あれば良いがなくても良い
・不要

今回は「絶対にあった方が良い」に該当するご家庭のパターンについて4つご紹介します。

今回の記事で「家庭教師を利用したほうが良いケース」が指す状況とは、集団授業の授業をそのまま受け続けたとしても劇的な成長は見込めず、一度プロのテコ入れをした方が効率が良いというような状況です。

5年生の割合・比でつまずいている

5年生の割合・比でつまずいている場合は、可能であれば腕のある先生に指導をお願いしたほうが良いと思います。
割合・比は指導者によって指導に差が出やすい分野の一つです。

比と割合はただ解法を暗記すれば良いという分野ではなく、心からの理解が必要な単元です。(理解が大事なのは全単元そうですが、比と割合は特に大事です。)
何をマルイチとするのか?や、異なる比を合わせる感覚など、早い内に理解しておかないと後々尾を引いてしまいます。

割合と比は単独の問題で答えが出せるだけでは不十分です。今後様々な単元と複合し、中学受験にずっとついて回ります。
割合と比が苦手だと、そのまま算数全般が苦手になってしまいます。
5年生の比・割合でつまずいているように思えるお子様は、なるべく早い段階で手を打っておきましょう

6年生から急遽受験に参入する

6年生から急遽受験に参入する場合は、ご両親の全面サポートか、又はプロの家庭教師のどちらかが必要となると思います。
一般に中学受験は、新4年生や新5年生の時期から準備するのが主流となっています。

6年生になってから急遽中学受験をしたいと思い立つ場合もあるでしょう。
お子様自身がやりたいという場合や、特定の部活に入りたい場合など事情は様々です。

他の子が2年3年かけて通る道を1年で駆け抜けなければならなくなります。
寄り道をしている暇はありません。最短距離でゴールまで走り抜けなければ勝機はありません。

この場合、「まずは一人でやってみて、困ったら家庭教師を検討しよう」では間に合いません。
もう最初からプロの指導者を付けて、計画立案から協力してもらうのが良いでしょう。

この時気を付けなければならないのは「塾無しで家庭教師のみの生徒を指導した経験が豊富かどうか」です。
意外かもしれませんが、ほとんどの家庭教師にとって仕事の大半は大手塾のフォローです。
講師の中には、塾無しの生徒にイチから教えるのは苦手という先生もいます。
信じられないかもしれませんが、実際にいます。(本人は認めないでしょうが)

その先生が本当に全てお任せ出来る人なのかは慎重に見極めましょう。

致命的に特定の教科が苦手

致命的に苦手な科目がある場合は、早期に家庭教師か個別指導の先生を探した方が良いです。
致命的に苦手とは、具体的には偏差値で40を下回ることがあるような場合です。

偏差値40が悪い訳ではありません。
実際に指導してよく見ていると、決して能力が低いという訳でもなかったりします。
テストの成績と、その子の持つ力は別です。偏差値が低いからと言って悪い訳ではありません。

ただ、知識を置き去りにしたまま塾の授業は先に進んでしまいますので、全くついていけていない状態になってしまっています。
偏差値40前後の子を指導することも多くありますが、その経験からすると「感覚として理解できていない」となっている子が多い印象です。

塾の先生は基本的に「頭が良く勉強が得意な人」です。そうした人たちは論理的に指導することが多いです。
一方で感覚派のお子様は論理的な解説では納得しません。身体経験や実感覚として理解したいと思っています。

塾の授業を聞いたり親御様が解説したりと、いわゆる「正しい解説」には既に接しています。
ただ、子供の理解は「正しさ」だけでは達成されないのが難しい所です。

その子なりの感覚に寄り添った説明・指導をしてあげることが必須です。

感覚派の子が、「正しい」を受けるだけでは勉強が嫌いになるだけです。
そうなる前に、感覚に寄り添ってくれる指導者・家庭教師を見つけてあげて欲しいと思います。

私の個人的な話になりますが、毎年何名か算数が致命的に苦手な子の指導を引き受けています。
出来ない子こそ良い指導が必要であるとの信念から、出来るだけ引き受けるようにしています。

難関校を目指していて、偏差値は悪くないが、応用問題が今一歩解けない

御三家やそれに準じる学校を志望しているお子様で、勉強が順調なのであれば必ずしも家庭教師は必要ではないでしょう。
ただ、塾のテストでの偏差値は悪くないが、応用問題になると急にできなくなる状態であるならば、何か早い内からの対策が必要かもしれません。

というのも、トップ層の学校では塾のテキストと同じような問題は余り出ません。
初見の問題に対して、知識を組み合わせて解いていく必要があります。

「偏差値は悪くないが応用問題が解けない」と言うのは裏を返すと「基本問題は確実に正解することで点数を稼いでいる」と言えます。
これは良い事なのですが、難関校入試を突破する力は少し弱いかもしれません。

難しい問題・応用問題に取り組むためのコツや考え方を、早い内から指導者から学んだ方が効果的です。
「入試直前の、過去問を解く時期になってから教われば間に合うかな?」と思われる方も多いかもしれません。

これは二つの理由でお勧めしません。
①問題を解く際の「クセ」は短期では治らない
②直前期には良い家庭教師は指導コマが埋まっていることが多い(特に算数の場合)

家庭教師を付けるならば、遅くとも6年生の早い段階、新六年生の時期からをお勧めします!

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