6年生は過去問を解き進める時期に突入しています。
ここでよくいただく相談が「最新年度の過去問は、1月の直前に確認で解くように取っておいた方が良いですか?」と言うものです。
つまり、早い内から過去問を解き進めすぎると、大事な直前期に、手付かずの過去問が残っていないという事になってします。
それでは、直前期の練習に使える過去問がなくなってしまう。それは困るので、一年分は解かずに温存しておいた方が良いのでは?
そんな説があります。
今回の記事では、過去問を直前期ように残しておくべきか、今すぐ解いてしまって良いかについて、その理由も交えて解説していきます。
目次
結論:今すぐ解いていい
もったいぶって導入文を書きましたが、タイトルにもあるように算田の結論は「今すぐ解いていい」です。
直前期に残しておく必要はありません。出し惜しみせず、今すぐ全部、力の限り全力で解いてしまいましょう。
次に理由を説明していきます。
理由:メリットとデメリット
物凄く簡潔に言うと「1月の直前期まで一年分残しておくメリットよりも、デメリットの方が上回るから」です。
詳しく解説していきます。
メリット:直前期に最終確認が出来る 時間配分などのペースを再確認できる
直前期まで一年分温存する理由としては、見出しにも書いたように
・直前期に実力の最終確認が出来る
・時間配分や試験のカンを直前に再確認できる
この二つが大きな理由かと思います。
この二つは、確かにメリットです。過去問を温存することで得られる良い事です。
しかし、これを上回るデメリットがある……という事を次に説明します。
デメリット:直前期に苦手が見つかっても、もはや対策する時間がない
過去問を一年分、直前まで残してしまうデメリットとしては
・直前期に急に解けない問題・苦手が見つかったとしても、対策する時間的猶予が残されていない
です。最大のデメリットがこれです。
これにはまず「過去問」をどのように捉えるかが関わってきます。
過去問とは「その学校の出題傾向が最も色濃く反映された問題集」です!
入試問題で過去問と同じ問題は出ないのですが、どことなく似た問題が出題されます。
過去問をやり込むことで、その学校なりのクセや雰囲気を学習することが過去問学習の目的です。
入試当日に「この問題……過去問でやったアレに似てる! という事は同じ考え方が使えるのでは???」の状態にしたいのです!
過去の問題からエッセンスを吸収して、自分の血肉とするためには少し時間がかかります。
一度解いて、直して、解き方を学習する。その後、他の問題を解いた際に「あ!あの時のあれだ!」という経験まで経ないと、本当の実力にはなりません。
解いた後に、得点力アップまでにはタイムラグがあるのです。
まとめ:過去問は取っておかなくて良い
もう一度結論をまとめます。
過去問を1月まで取っておく必要はありません。むしろ悪影響が大きいです。
最新年度の過去問は、遅くとも11月までには解いた方が良い。
が算田の意見です!
参考になれば幸いです。