志望校をいつごろから考えれば良いの? という疑問に答えていきます。
4年生はまだ考えていなくてもOK
5年生でぼんやり考え始める。候補を出し、学校見学や説明会に行ってみる
6年生の前半までに大筋を固める
6年生の11月頃までには併願校を午後受験も含めてほぼ固める
というイメージが良いのではないかと思います。
もちろん受験を開始したときから「〇〇中学に合格したい!」という熱意を持っているご家庭もありますが、多くの場合はそこまで決まっていないかと思います。
ただ一方で、塾の保護者仲間たちの間で「志望校はどうしましょう」のような話題が出るにつれて、そろそろ決めないと遅れているのではと焦る気持ちも出てきます。
参考になるか分かりませんが、算田自身が中学受験をした当時のエピソードをいくつかご紹介します。
実家が神奈川県のため、今の都心部の熱量よりは牧歌的な地域ではありましたが、参考になる部分もあると思います。
では算田自身が中学受験を始めたきっかけや志望校の選び方についてお話します。
目次
SAPIXへの入塾。中学受験の塾だと知らされていなかった
算田の中学受験は、近所のSAPIXに入塾したところから始まります。
確か新4年生の時期(3年生の最後)だったと思います。
近所にSAPIXが新規開校したタイミングだったため、入塾テストの基準も甘々で、誰でも入れる状況でした。
親との会話で覚えているのは
母「学校の勉強は簡単でつまらないでしょう」
算「うん、つまらない」
母「塾っていう面白い勉強を教えてくれるところがあるんだけど、行ってみない?」
算「行く」
こんな感じでSAPIXへの通塾が決まりました。
この時点ではSAPIXが中学受験を目指す生徒が通う塾だという認識は全くありません。
記憶が正しければ、4年生の後半頃、サピの友だちとした会話で
友「ねーねーどこの中学を受験するの?」
算「??? 俺は受験しないよ?」
なんてことを話した気がします。
その時点でもまだ自分は受験すると思っていなかったことになります。
公立の中学に行くつもりでいました。
次の項目の事をきっかけに、私立中学を受験する決意を固めます。
受験するきっかけ。クーラーのある学校に行きたい
中学受験をしたい! と志すようになったきっかけは、クーラーです。
当時公立の小中学校にはクーラーが設置されておらず、夏場は地獄の暑さでした。
そして、私立の中学校にはクーラーがあるという事を両親から教えてもらいました。
「クーラーのある学校に行きたい!」
これが私立中学に通いたいと思ったきっかけです。
この時点ではまだ具体的な学校名など全くなく、ただクーラーが設置されている学校ならばどこでも良い状態です。
小学生男子に「将来のために良い中学に行く!」などという立派な動機は理解できません。
何年も先に得られるリターンのために頑張るという事はまだ難しい年齢です。
将来の成功よりも来年のクーラーです。
麻布に決めた理由。塾の先生が話すエピソードが面白かったから
最終的に第一志望校は麻布中学に決めたのですが、そのきっかけは塾の先生の雑談です。
土特の社会の先生で、おそらく麻布高校出身の非常勤講師だったのだと思います。
麻布中学・高校の面白エピソードを話してくれることが多く、単純に「面白そうな学校だな」と思うようになりました。
なにより暗記が苦手で漢字や生物の名前が覚えられなかった算田にとって、記述中心の入試問題形式がマッチしており、第一志望校に決めたというような感じです。
教育方針や校風は、ほとんど考えていませんでした。
断片的なエピソードから「自由な学校らしい」というくらいの認識でした。
両親は考えていたのかもしれませんが……少なくとも当時12歳の少年は、学校選びの難しいことは全く何も考えていませんでした。
まとめ 4・5年生の間は子供本人に明確な志望校はなくても良い
4・5年生の間から「〇〇中学に行きたい!」という熱意を持った生徒は少数です。
算田ほどの無自覚もそれはそれで珍しいかもしれませんが……
ほとんどの子は、目の前の確認テストやクラス分けを目標に勉強しています。
早い時期から志望校が決まっていればそれに越したことはありませんが、まだ決まっていなかったとしても焦らなくて大丈夫です。
じっくりと、お子様に合った学校を探してください。