予習シリーズ4年上にテキスト改訂がありました。
四谷大塚や早稲アカなどが使用しているテキストで、順次改訂していくようです。
まずは4年上に改訂があり、単元の名前や順番に大きな変更がありました。
どこが変わったのか、どこが変わっていないのかを分析していきます。
目次
表紙
まずは表紙が大きく変わりました。一面に大きくクジラの絵ですね。
目次
目次は大きく変わっています。
まずは新しい予習シリーズ4年上の目次がこちらです。
次に比較のために旧版の目次がこちらです。
それでは細かく変更点を見ていきましょう。
見慣れない単元「和と差の問題」「間の数を考える問題」「周期を考える問題」「一方におきかえて解く問題」って何?
新テキストには、見慣れない単元名が3つあります。「和と差の問題」「間の数を考える問題」「周期を考える問題」「一方におきかえて解く問題」です。
全く新しい単元なのか!?と思われるかもしれませんが、実態はそうではありませんので安心してください。
旧テキストの単元名を変更しただけととらえて差し支えなさそうです。
和差算→「和と差の問題」
植木算→「間の数を考える問題」
周期算→「周期を考える問題」
つるかめ算→「一方におきかえて解く問題」
です。旧テキストでは「〇〇算」という名前の付け方をしていましたが、新テキストではそれぞれの問題で着目すべきポイントに焦点を当てたネーミングに変更しています。
親しみやすさを上げたいという狙いでしょうか。
まとめると、見慣れない名前の4単元については旧テキストと実態は同じですので、大きな影響はなさそうです。
四角形の単元が統合され、概数の単元が削除。かわりに約数倍数が新規導入
旧テキストにあった2つの図形系の単元は統合されて1単元になっているようです。
旧テキストの「正方形と長方形」と「四角形の面積」は改訂後は統合されて「いろいろな四角形」になっています。
改訂前は内容が若干薄かった2単元を、改訂後はまとめて1つにしています。
また、「大きな数とおよその数」という、四捨五入など概数に関する単元が4年上からは消えています。
この2点の変更により、4年上に2回分の余裕を作っています。
その余裕で何をやるのかが、次の項目です。
4年上で約数・倍数を学習するようになった
最大の変更点はここだと思います。
4年上で約数・倍数を学習するようになりました。
改訂前は、4年下の第1回・第2回でした。
この2単元を夏休み前に学習したいとの狙いで、旧テキストから2単元分削ったのではないかとすら思います。
つまり四谷大塚としては、約数・倍数という数の性質を考えるうえで最も基礎となる考え方は、4年生の夏休み前に学習しておきたいという狙いなのではないでしょうか。
まとめ
今回は主な変更点に絞って解説しました。
目次を見ると旧テキストとの変化の多さに戸惑った方もいるかもしれませんが、中をじっくり見てみるとそこまで大きな変更ではなさそうです。
細かな問題の違いや、第〇回の順番の違い、演習問題集の構成の違いなどは今度のブログで続きとして解説します。!