首都圏の中学入試はまだこの先も続きます。
まだ合格が取れていない子はこの先も何日か入試を受け続けることになります。
前回に続き、今回も不合格が続いている受験生をテーマに記事を書きます。
(合格者をテーマにした記事は7日以降に書きます)
5日以降は精神的にキツイ子同士の競争
2月5日以降の中学受験は、受験生のほぼ全員が不合格を抱えて試験に臨んでいます。
第一志望校に落ち、その他4日までの併願校でも満足のいく結果が取れず、精神的に厳しい状態で会場に足を運んでいます。
そんな中で試験で問われているものは学力だけではなく、挫折からの立ち直りの早さです。
12月時点の模試の偏差値の高低よりも、その子が不合格を受け入れて再び挑戦する気持ちになれるかどうかが勝負を分けます。
モチベーションの回復をすることが出来れば、5日以降の受験は優位に立てます。他の多くの受験生は回復できないまま来ているからです。
よって、保護者や塾講師、家庭教師が今するべき仕事は、メンタル面の回復サポートです。
「これ以上落ちたくないから撤退」は絶対に避けるべき
こうなってくると頭をよぎる考えは「これ以上不合格のショックには耐えられえない。もうここで撤退しよう」です。
これ以上入試を受けて連敗を重ねるくらいなら、ここで中学入試を辞めて、地元の公立中学に進学しようと決める事。これは避けるべきです。
前回の記事でも書きましたが、選んで公立に進学することは全く問題ありませんが、負けから逃げての公立進学は止めた方が良いと思っています。
挑戦して負けた傷は時間が癒してくれますが、挑戦できなかった傷はずっと長く残ります。
これ以上不合格を重ねて傷つく姿は見ていられない……と思う気持ちはとてもよく分かります。
ただ一方で、合格できるかもしれない可能性を捨てて守りに入るのは、長期的に見て傷の治りが遅くなります。
「〇〇以下の学校は受験しない」は親の見栄
たまに耳にするのが「〇〇以下の学校は受験しない」というものです。(〇〇にはどこか具体的な学校名が入ります)
子供の実感として「合格が一個も取れなかった」と「〇〇中学の合格が取れた」は大きく異なります。
そもそも学校に上下関係はありません。
あるのは大手学習塾が主催する模試における、合格率80%偏差値という統計データです。
統計データで子供の可能性を狭めてしまうのはあまりに愚かです。
第一志望校に合格できなかったのは残念ですが、それでも少しでも子供に合った学校を選んで最後まで受験させてあげてください。
夫婦で意見が異なる場合
このブログの読者様は受験を続けさせたいが、もう片方の親は「そんなところを受けるくらいならもう止めて公立に行け」と主張している場合です。
その場合は、相手の意見は一旦無視して受験させてください。
進学先はその後で考えましょう。
受験をしたとして、失うのは検定料の数万円のみです。安い金額ではありませんが、今後数年の子供の人生に与える影響を考えれば節約する所ではないと思います。
まとめ
・気持ちの回復が急務
・安易な撤退は禁物
・合格が取れるまでは途中であきらめない
です。試練の時ですが、ここで踏ん張っていきましょう。