個別指導・家庭教師は効果的に使えば最も有効な指導形態だと思いますが、近い方を間違えると逆効果になってしまうこともあります。
今回は、個別指導・家庭教師のデメリットを語っていこうと思います。
記事の後半では、良くない状況を避けるためにはどうすれば良いかも書いてきます。
答えを”教わって”ばかりで自分で考えなくなってしまう
個別指導や家庭教師は本来、学習する上で最も効果的なはずです。
先生が1:1でみっちり教えてくれるのですから、自習や集団指導より効果が高いと考えるのが普通です。
しかし中には1:1の指導が逆効果になってしまうケースがあります。
それがタイトルにもあるように、”教わって”ばかりで自分で考えなくなってしまうケースです。
最も効果の薄い個別指導の形態は、先生による解法の独演会です。
ただひたすらに正しい解き方を”説明”するだけの授業です。
基本的に講義を受けただけでは勉強は上達しません。教わった後に自分で手を動かしてアウトプットを行って初めて習得できます。
講師による解説はあくまできっかけに過ぎず、学力が伸びる瞬間はアウトプットを行っている最中です。
家庭教師や個別指導の講師が考えるべきは、分かりやすい解説をすることではなく、どう促せば生徒が自分でアウトプットを行うことが出来るか、何をイメージさせれば有効な解法を理解することが出来るか、そのきっかけの与え方を探すことだと思います。
絶対に避けるべき家庭教師利用法
やってはいけない家庭教師利用法を紹介します。
①分からない問題があったらとりあえず先生に質問する。
②先生に正しい解き方を解説してもらい、それをひたすら聞いて覚える。
③授業中に聞いて理解できたので、特に復習はしない
です!これをやると授業の意味がないどころか、授業を受けている120分ほどの時間が無駄になるので完全に逆効果です。授業料でおいしいものでも食べていたほうが有効です。
他人の喋っている説明を聞いてすぐ理解できて、特に苦労せずに覚えて、いつでもそれを再現できるのならその子は十分に天才であり、勉強に苦労することはないでしょう。そのような子は少数派です。
先生は喋りすぎず、生徒が気づくまでの必要最低限の解説に留める。生徒が気づいたら、後は自分でやってもらう。
理解がちょっと不安だったら類題や数値替えでトレーニングする。
こんな感じで勉強を進めると有効だと思います。
どうすればいいのか
先生の解説を聞いて、途中でビビッとひらめくものがあったら「あ!先生分かったかも。自分で解いてみる」のように言うと良いと思います。
それで解ければより理解が深まりますし、解けなければ、どこが分かっていないのか先生が追加で説明をすることが出来ます。
そんな先生は少ないと思いますが、生徒が「分かったかも!自分で解いてみる!」と言っても「最後まで聞きなさい!」のように遮られてしまうことが何度も続くようなら、その先生で良いのか色々考えた方が良いと思います。
あまり自己主張が出来ないお子様であれば、自分で解けそうなら解いてみるように、先生から働きかけてもらうのが良いでしょう。