今回はちょっと短めの記事になります。
新しく担当することになった生徒がサピックスや早稲田アカデミーに通う6年生で、算数の成績がとても低い子だった場合どうするか?というテーマです。
結論から言うと塾のフォローは止め、まずは1つの単元を集中指導する
です。
成績が低くなっている子の多くは「どうせやったってできるようにならない」というマインドに陥っています。
いままで勉強を頑張っても成績が上がらなかったので、半ばあきらめマインドに入っています。
まずはこのマインドを変えないと今後どんな指導をしても急激な伸びは期待できません。
ではどうやったら「どうせだめ」という考え方を変えられるのでしょうか。
その方法は「やったらできるようになった」
という経験をさせることです。これ以外にはないと思っています。
どこかひとつ、狭い範囲でも構いません。「食塩水の混合」や「等差数列」など、何か一つ集中して勉強して、その結果わかるようになったという経験をさせてあげることが急務です。
一回やってうまくいったのなら、次もやったらうまくいくのでは? と思うものです。これを指導初期にやっておけば、成績急上昇の下地ができます。
そしてこの作業は指導者側としては非常に神経を使う部分です。
教科的な指導ももちろんですが、生徒に達成感を持ってもらうことが第一だからです。
分からないと思わせてもいけないし、教えすぎてもいけない。
あくまで生徒が「自分でできた! 俺ってもしかしたらやればデキるんじゃね?」 と思うことが大切です。
もしも今現在、算数の成績で困っているのなら
ここからは、今の時期、6年生の6月で算数の成績が低く困っているご家庭に向けて書いていきます。
今の時期に算数の成績で困っているということは、かなり広範囲でわからないことが点在している状況です。
そして塾のカリキュラムは進みが早いです。
毎週毎週違う単元をちょっとずつ勉強しているだけでは、いつまでたっても達成感を得られません。
全部の単元で、常に平均集団から離されたままになります。
全分野で平均以下だという認識を持ったまま勉強を頑張るのは非常にツラいです。
毎週の塾の復習の以外に、単元を絞って2~3週間勉強してみてください。
「この単元だけはわかるようになった」という状態を作り出してください。
単元の選び方は、あまり大きすぎないほうがいいでしょう。
「比と割合」のような広い選び方は避けます。
「食塩水と比」や「年齢算」や「等差数列」のように、ジャンルを絞りましょう。
そのほうが早く達成感を得られます。
今回の記事は短めですが、このあたりで。