目を疑う光景がありました。
まさか……まさかSAPIXがこんなことをするわけが……いやしかし……
SAPIXのテキストにも、例の「勉強してはいけない問題」である「確からしさ」の問題が掲載されていたのです!!!
信じられない!!! 本当に!!??
「確からしさ」とはつまり言い換えれば確率のことです。
移転前のブログの記事で、日能研の本科教室には未だに「確からしさ」という問題が掲載されていることを取り上げました。(参考:日能研の本科教室で絶対に勉強してはいけない単元!)
確からしさを勉強してはい理由を説明します。
一言でいうと、入試に出ないからです。
「出にくい」ではありません。「出ない」んです。
どこの中学でも基本的に出ません。断言するのは怖い思いもあるのですが、これに関しては出ません。
簡単に理由を説明します。
結論から言うと、小学校の学習範囲ではないからです。
中学入試というものは、名目上は小学校で習うことからしか出題してはいけないことになっています。
もちろん開成中学や麻布中学など難関中学の問題は、公立の小学校で普通に勉強しているだけでは解けません。しかし名目上は小学校の学習範囲を逸脱した問題は出ないことになっています。
より正確に言うと、学習指導要領の範囲を超えた内容が出題されることはありません。
ですから、中学受験ではどんなに難関校の入試だからといっても、三角関数の問題が出たり、複素数平面の問題が出たりすることはありません。小学校で習う範囲ではないからです。
全く同じ理由で、「確からしさ」は今の中学入試では出ません。
かなり昔は出題されていた時期もありました。
しかし学習指導要領の改訂など様々原因があり、今では「確からしさ」は小学校の学習範囲から外れています。(いつごろ改訂があったのかなど、細かい経緯は私も正確には把握できてはいませんが)
そのため大昔のテキストには載っていることもありますが、最新のテキストには基本的に確からしさを載せることはありません。
……とここまで経緯の説明が長くなりましたが、そのような過去の遺物みたいな問題をSAPIXが突然掲載するのは不可解です。
昔の問題が紛れ込んでしまったのでしょうか……(確か土特のプリントだったと思います)
その問題は、動画での解説もなかったそうです。
天下のSAPIXも、たまには筆の誤りということで。
(今後同様の出題が続くようならば、どなたか情報提供ください。もしかしたら何らかの意図をもって復活させたのかもしれないので)
意欲的な生徒が自主的に解いてしまって「お父さん!お母さん!これ意味わからない!」と言っていても焦らないでください。教わっていないです。
そしてその問題は飛ばすように言ってあげてください。
それではまた!
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