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中学受験

成績の上がらない家庭教師・個別指導塾講師の見分け方・特徴5選

SAPIXや早稲田アカデミー、日能研などの塾の成績を上げるために家庭教師個別指導塾を利用するご家庭が増えてきました。
しかし、個別指導を受けている生徒の全員の成績が上がっているわけではありません。
中には、家庭教師の先生に教えてもらっているのに成績が上がらないとお悩みの方もいるのではないでしょうか。
今の先生は本当にいい先生なのか、見分け方が分からない……

今回のブログでは、成績の上がらない家庭教師・個別指導の見分け方・特徴をランキング形式で5つ紹介します。
「解説が下手」のような当たり前のものは除外して、意外性のあるものを集めました。

特徴・見分け方第五位:宿題の指示や後日の定着確認がない
授業をしたらやりっぱなし。その後のフォローが一切ない先生です。
上位生の場合は定着確認はそれほど必要ありませんが、算数が苦手な生徒を指導する際は宿題の指示や定着確認は必須です。

一度教えたからと言ってそれでおしまい。では無責任です。
宿題出しについても「今日やったところを復習しといてね」は出しているうちに入りません。

もしその日やった内容の復習をしておいてほしいのなら、もっと細かく、目的も含めて伝えるべきです。
全て詳細に伝えるのが時間的に難しいなら、1問だけでも、家庭学習課題を出す意図を伝えるべきです。

「この問題は授業中は私が解説をしたから、後で自分でもう一度解いてみよう。授業中の解き方を自分で再現することで、解説の内容を忘れないようにするのが目的だよ」
たとえばこのように伝えれば、同じ問題の解きなおしでも意味のある学習なのだということが伝わります。

以前の記事自分から宿題をやりたくなる魔法
にも書きました。こちらも併せてご覧ください。

特徴・見分け方第四位:度を越えた反復学習
反復学習は大切です。そこは否定しません。
しかし問題を理解できていない状態での度を越えた反復学習は逆効果です。

特に問題の本質が理解できていない状態での過度な反復学習は、その場しのぎの暗記につながるため意味がありません。
同じ問題を1週間に4回も5回も繰り返して解くように指示する先生は今すぐクビにすべきです。
成績は上がらないですし、子供の精神に悪影響が出ます。

実際にこうした家庭教師から算田に交代したケースがありました。
算数どころか勉強自体が嫌いになってしまい、家庭内の雰囲気も険悪になっていました。
苦しい思いをして何度も解いて覚えたのに、数週間経つと全部忘れてしまっている。その徒労感たるや……想像を絶する辛さだったろうと思います。
少しずつ算数の本質を理解していきました。この子は本当によく頑張りました。
決して難関校ではありませんが、2月の受験は全勝で終えることができました。

最後に簡潔にまとめます。
①理解できていない問題の反復は意味がない
②精神的に過度に辛いことをしても成績は上がらない

特徴・見分け方第三位:解説しすぎる
意外かもしれませんが、文字通り全部解説してしまう先生です。このタイプの先生は結構多いのではないかと思います。

これが絶対ダメというわけではないのですが、場合によっては逆に成績が落ちる原因にもなるので注意が必要です。
生徒に考える余地を与えず、先生が完璧に分かりやすく解説し、生徒はそれを聞くだけ。
そういった授業スタイルの場合は逆効果なのではないかと思っています。

基本的に多くの小学生は、他人の話を聞くだけでは覚えません。実際に自分の手を動かしてやってみて、初めて学習します。

先生が物凄く分かりやすく論理的に解説してしまうと、聞いたその場では分かった気になりますしかし授業が終わって一人で解いてみると、全然覚えていないということがあります。

自分の頭の中で論理を組み立てていないことが原因です。他人が組み立てた論理を鑑賞するだけでは、自分の力にはなりません。

先生が解説をした後に、実際に生徒がその解法を使う所までフォローしてくれる先生に教わったほうが、生徒はよく伸びます。

特徴・見分け方第二位:保護者との会話をしない
忙しい先生もいるでしょう。移動時間の関係で長話ができない先生もいるでしょう。
それでも、何とか機会を見つけて保護者と情報共有の機会を持とうとしない先生は、本気で成績を上げるつもりがあるのだろうかと疑問に思ってしまいます。

ただ長話をすれば良いというわけではありません。短くとも、しっかりとした狙いをもって会話しているかです。
指導者たるもの、保護者に対して指導の狙いや今後の戦略を伝える義務があると思います。

保護者の方に指導の意図を伝え、同じ目的を共有するためです。
保護者が家庭教師に疑念を持っていると、必ず子供にその疑念が伝わります。先生に疑念を持った生徒は、伸びなくなります。
先生が保護者の方と情報共有を行い、二者が同じ方向を向いて生徒と接することが、間接的にですが子供の成績向上につながります。

特徴・見分け方第一位:質問対応しかしない。先生からの能動的な提案が一切ない
これは反対意見もありそうですが、あえて第一位にします。質問対応しかしない先生です。
もちろん生徒が分からなかった問題の質問を解説することは、算数の力をつけることに役立ちます。これは当然です。

私が述べているのは「能動的な提案が一切ない」先生です。
具体的には、例えば保護者から先生にこのように相談した場合。

「今週は塾のテキストが得意単元で、質問したい問題はないようなんです。今週は塾のフォローではなく、この子の苦手単元をどこか対策してもらえませんか?
と言われた際に、全く対応できない先生です。

あるいは、長期休暇や祝日などに追加で授業をお願いしたりする際に、先生の方から
「今〇〇くんに必要な力は△△です。この機会に△△の単元を集中特訓しましょう」
のような提案がなされない場合には要注意です。

家庭教師「お母さま、追加授業の日は、どんな事をしましょうか?」
保護者「先生の方で、この子の苦手単元を選んで対策してもらえませんか?
家庭教師「えーっと……苦手単元ですか?どうしようかな……図形でもやっときましょうか?

のような場合は要注意です(ここまで酷い先生はあまり居ないかもしれませんが)
きちんとした先生ならば「時間ができたらこの単元はもっと深堀して指導したい。この子の志望校ならこの単元は今の時期から強化しておきたい
のような戦略を持っているはずです。
戦略の良し悪しの判断し見分けるのは難しいかもしれません。
しかし、まずその先生が戦略を持っているかどうかは、保護者の目で見て見分けるようにしてください。

以上となります。
お子様が習っている先生が本当に信頼できる先生なのか、気になっている方は見分ける際の参考にしてみてください。
今回上げた5つの特徴のうち、1つ当てはまっているくらいならばまだセーフかもしれません。
しかし3つも4つも当てはまっている先生の場合は、本当にお子様の将来を任せて良い人なのか、真剣に考えてみることをお勧めします。

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