9月になりました。
6年生は、そろそろ過去問が気になってくる時期かと思います。
そうなると出てくるお悩みが「どの年度から解こうか?」です
最新年度から順に解くのが良いのか、10年前から解くのが良いのか、それとも5年くらい前から……?
どこから解くか。どの年度から。新しい順?古い順?
今回は、過去問をどの問題から解くのが良いのかを解説します。
新しい方から解くか古い方から解くかは、どちらでも良い! 個人の好みで
過去問を解く順番の考え方には「最近の物から解く派」と「古い方から解く派」があります。(算田の勝手な印象です)
これはどちらもアリだと思います。
「最近の年度の方が最近の傾向を反映している。だから最も学習効率の高い最近の年度から先に勉強するべき」という考え方もアリですし
「まだ学力が高まっていない状態で、価値の高い最近の過去問を使ってしまうのはもったいない。古いものから順番にやっていくべき」という考えもアリですし
「両方の折衷案として、5年前くらいから解き始める」もアリだと思います。
どこかで出題傾向が大きく変わっている学校は話が別ですが、そうでない場合、新しい方から解くか古い方から解くか論争は一長一短なので、好みに合わせて選んで大丈夫です。
本人と保護者の性格・好みで決めてしまってOKです。
基本方針は「簡単な年度から」
新しい方から・古い方からはどちらでも良いのですが、では最初の一発目に解く過去問の選び方はどうすれば良いのか? という基準としては「簡単な年度から」を提唱します。
入試問題の難易度は、年度によって結構上下します。
中学校の入試担当の先生も、きっと「去年は難しすぎたから、今年は易しめの問題にしようかな」や「去年は簡単すぎたから、今年は応用問題を多く入れよう」のように年ごとに調整しています。
(なので、難しい年と簡単な年が交互になるという隔年現象が起きます)
受験生が最初にとく過去問は、「簡単な年度」の方が良いです。問題が易しいので取っ組みやすく、点数も高いものが出るのでやる気が上がります。
では「簡単な年度」はどのように見分ければ良いのでしょうか?
プロの先生であれば問題を見れば大体分かりますが、ご家庭で保護者の方が簡単に判断する基準をご紹介します。
それは「合格平均点」や「受験者平均点」を見るのです。
赤本と呼ばれる過去問集には、年度ごとの受験者平均点の推移などの表が付いています。
年度ごとに結構ばらつきがあるのが分かると思います。
例えば2019年の受験者平均は55点だったが、2018年の受験者平均は70点だった。というようなことがあります。
この場合、受験者平均の高い年度である2018年から解くのをお勧めします。
2019年は皆が苦戦するほどの難しい問題が多い事が予想されるからです。
受験者平均点の高めの年度から解くと、解きやすい問題が多く出題されている年度である確率が高くなります。
保護者の方が問題の詳細を見て判断するのが難しい場合は、こんな方法も参考にしてみてください。