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勉強法・指導法

国語指導書籍紹介「超読解力」善方威著 すぐに使える実践的内容!

少し間が空きましたが、算田おすすめの国語指導書籍初回の第四弾です。
今回紹介するのは善方威「全教科対応! 読める・わかる・解ける 超読解力」(かんき出版 2019年)です!

善方先生は都内で国語塾を主催されている先生です。
さて、この「超読解力」を簡単に説明するならば「分かりやすくて実践的」です!

世に溢れる指導書の中には、理論や理想論に偏ったものもあり「そうなのは分かったけど、じゃぁどうすればいいの?」と言いたくなるものもあります。
しかしこの善方先生の書籍は正反対です。小学生が実践することを考えて出来るだけシンプルに、それでいて本質を衝いた内容です。

第二章の正確な読解に関する内容では
事実関係の誤読が多い子には「〇×△をつける」であったり、指示語・接続語の役割を小学生が理解できるように解説しています。

私が印象に残っているのは「嘘つきはベン図を広げる」という項目です。
「我が家のネコはかわいい」と言った際に「世の中にはかわいくないネコもいる」というような詭弁が返されることがあります。
バレにくい嘘をつく人や、議論で相手を煙に巻こうとする人は意図的にベン図を広げるのだそうです。
国会答弁などを聞いていてたまに感じるモヤモヤ感が、「ベン図」という補助線を入れると一気に言語化され、なるほどと思わされました。

また第三章では、物語や論説をいくつかの型に当てはめて読む方法を紹介しています。
二元論であれば「二元論スペシャル」と名付けて、典型的な論説文の構造を方として学習させます。
物語文であれば、例えば「成長物語」などです。よくある代表的なストーリーは型として認識できるようにします。
変わった例だと「ビンボースペシャル」というものもあります。今の子供たちには分かりにくい一方で物語の世界では典型的なストーリーとして、貧乏な子供に関する物語の型を紹介しています。

また、恋愛話になると途端に理解できなくなる男子に向けて「ラブラブスペシャル」という型もあります。小学生男子は恋心や乙女心が一切理解できません。
仕方ありません。算田も12歳当時は多分分かってなかったと思います。
算田が男子生徒と国語の雑談をしている際の実例ですが「ここの文章で女の子が『もう……バカ!』って言ってるけど、どんな気持ちかな?」「え、バカだと思ってるんじゃないですか?」ということを真顔で言ってきたりします(笑)
善方先生の書籍の中では「好きな人にわざと意地悪してみたくなることがある」のように、恋愛をイチから解説しています。これが分かるのはなかなか大切なことだと思います。国語の成績においても、今後の人生においても。

国語の文章を型で捉える学習方法には賛否あるかもしれません。読解力があれば型に頼らずとも意味が分かるという説を唱える指導者もいます。
しかし、基本の型を全く知らずに文章を読み解くのは非常に難しいです。基本の型をきちんと指導する塾は少ないですが、子供の読解力を高めるためには必要なことだと思います。

まとめると、本書は〇×△を付けることや、接続詞・指示語への注目の仕方など具体的で実践的な手法を紹介し、同時に二元論や成長物語など話の流れを型として身に付けられることを目的としています。
善方先生は主催されているβ国語教室のブログも書かれています。記事下部にあるにほんぶろぐ村のランキングから探せると思います。

amazonのリンクを貼っておきます。良著なので、よかったら是非。

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