単位の換算でお悩みの方多いのではないでしょうか。中学受験生が特に苦労するのがa(アール)とha(ヘクタール)です。日常ではなかなか使わない単位ですからね。
「どうしても覚えられない……」とお悩みの方に向けて今回の算田ブログを書いてみます。
基本的に小学生は、意味のないものや意味不明な暗記が苦手です。大人でも同じですね。
子供たちにとって、aもhaも意味不明な単位なんです!
なぜ覚えなければいけないのか、なぜそんなものが世の中に存在しているのか、理解できないと覚えようという意欲も湧きません。
このブログでは通常の単位の解説はもちろん、なぜaとhaという単位が現代まで生き残ってきたのか、その経緯も少しだけお話したいと思います。
まずは分かりやすい所から行ってみましょう。㎡(平方メートル)ってどんな広さかな? と聞いてみましょう。きっとこれは分かると思います。
一辺が1mの正方形の面積です。
では次に㎢(平方キロメートル)がどのような広さなのか考えてみましょう。
一辺が1㎞(キロメートル)の正方形ですね。1㎞ということは1000mです。
この2つを並べて書いてみましょう。(※縮尺は正確ではありません)
さて、もし広さを表す単位が世の中に2つしかなかったら、不便じゃないでしょうか?
例えば都内のとある一軒家の敷地の広さのようなスケール感であれば、200㎡のように表せば問題ありません。もっと大きなもの、例えば千代田区の面積を表すならば、約11㎢のように書けばスッキリと表せます。
では果たして、㎡と㎢の2つの単位があれば十分なのでしょうか?
例えば「全国の農家一戸当たりの平均農地面積」を表すことを考えます。
約20000㎡
数が大きくて分かりにくいですよね。では㎢を使ってみましょうか。
約0.02㎢
これは逆に数が小さすぎて分かりにくいですね。
困ったことに、㎡と㎢の中間の単位がないと不便なのです! そこで世間で流通している他の単位として、a(アール)とha(ヘクタール)があるのです。
それぞれ下の図のような単位です。(図の縮尺は正確ではありません)
アールの方は、10m×10mの正方形。ヘクタールは100m×100mの正方形です。
つまり
1a=100㎡×100m
=10000㎡
1ha=100m×100m
=10000㎡
これを使うと、農地の面積などを測る際には、数字が丁度良い大きさになって便利なのです。
例えば先ほどの例で、全国の農家一戸当たりの平均農地面積がどのように表せるかというと
約2ha
ブラボー!すっきりと表せました。
農地という業界のスケール感では㎡でも㎢でも使いづらく、haで表すのが最適なんでしょうね。
こんなわけで、農地面積の世界では、今でもhaという単位が利用されています。
不思議な単位が存在するからには理由があります。(歴史的な経緯が厳密に正しいかと言われると自信はないのですが、子供が覚えやすくなるためという意味では悪くはないかと思います。)
せっかく勉強するならば、無味乾燥な暗記は嫌ですよね。
出来るだけ現実世界の事柄と結び付けて、少しでも意欲がわくように教えてあげたいと思います。
単位換算の覚え方・解き方に困っていた方は、是非活用してください。
今度は、a・haと並んでもう一つの謎単位である㎗(デシリットル)について解説していこうと思います。
それではまた!
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