お子様にはひとりひとり特徴があります。
その特徴の一つとして、他人の説明を耳で聞いて理解することが得意ではないというお子様がいます。
先生や親御様が言葉で解説をしても、それが聞き流されてしまうタイプです。
このタイプは論理が何段階にもなった説明を聞いて理解することが得意ではありません。
例えば
「AとBの最大公約数が12だから、AとBはどちらも12の倍数になる。だからA=12×□、B=12×〇と書くことが出来る」
と言うような説明をパッと聞いてすぐに理解することが苦手です。
このタイプの子にはどのよう接すればいいのかというテーマで書いていきます。
待つ!
ひとつ説明した後にすぐ次に移らず、生徒が理解する時間をとるようにします。
このタイプのお子様は、他人から聞いた言葉を直接理解するのではなく、一回自分の言葉に置き換えてから理解しているようなところがあります。
そのため 説明を聞く→自分の言葉に置き換える→理解する と、少し時間が必要となります。
この段階を踏まないで次の説明に移ってしまうと説明が右から左に流れている状態になってしまいます。ただボーっと聞いているだけです。
集団塾の授業ではこの状態になりやすいのではないでしょうか? 言っている意味を理解する前に次の説明に移ってしまうので、段々と分からなくなります。
指導者としては、次の説明に移りたくなる気持ちを抑えて「待つ」ことが大切です。
ノートの視覚情報で補助する
耳から聞いた情報の処理が得意ではないお子様は、名詞が長くなるとその理解に脳の容量を使ってしまい、論理の理解が追いつかなくなる現象が起きます。
先ほどの例の「AとBの最大公約数が12だから、AとBはどちらも12の倍数になる」だと「AとBの最大公約数」が「12」という文章なので、「AとBの最大公約数」がひとかたまりの言葉となります。
「エートビーノサイダイコウヤクスウ」という言葉が何を意味しているのかを指し示してあげると一気に理解しやすくなります。
例えばノートに下のようなものを書きます。
この最大公約数の部分を指し示しながら「AとBの最大公約数、ここね。ここのこれが12じゃん? するとほら、Aって何かの倍数になってない?」のように指での指し示しと指示語を多く使い、生徒の思考を誘導してあげると、理解が進みやすいです。
まとめ
言葉で説明を聞くのが苦手だと、今の一般的な教育の形だと能力を伸ばしづらいかもしれません。
学校にしても塾にしても、講師が言葉で説明して生徒はそれを聞くというスタイルがほとんどだからです。
こうした形式になじめず、授業でボーっとしやすい子でも、算田が家庭教師として指導すると急成長したケースは数多くあります。
算田の授業は「講義」ではなく、生徒の思考を導くような方法で指導しております。
家庭内で勉強を教えていてお悩みの方もあきらめず、その子に合った勉強の仕方を探してみてください。
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