2022年8月現在、新型コロナウィルスが猛威を振るっていますね。
お子様がコロナに感染してしまったり、また濃厚接触者になってしまったなどの理由で自宅療養になっている方も多いのではないでしょうか。
すると塾の夏期講習には行けなくなってしまいます。
発熱や体調不良から回復しても、しばらくは自宅療養しなければならないでしょう。
他の受験生は授業を受けているのに、ウチの子だけ塾に通えないなんて……
そんな心配をしている方に向けて記事を書きます。
結論としては「授業は受けなくても何とかなる!」です。
詳しく書いていきます。
※感染後すぐに体調が回復した場合や、陰性だが濃厚接触者となった場合を想定して書いています。
つまり、勉強する元気はあるが塾には通えないといった状態です。
もしも深刻な症状が出ている場合は、こちらの記事は参考にせず、治療に専念してください。
夏の遅れはまだ何とかなる
夏は天王山! ここが勝負を決める!
のような煽り文句をよく聞きますので、この大事な時期に2週間ほど空白期間が出来てしまうのは心配になるかと思います。
これは半分正解で、半分間違っています。
夏が大事なのはその通りですが、後れを取り戻せないという程ではありません。
一年間小学生が受験勉強をしていれば、どこかで一回はトラブルがあるものです。
数年前であればインフルエンザに感染したり、利き腕を骨折したり、学校でケンカをして勉強が手につかなくなったり……
何かしらトラブルがあるのが「普通」です。
確かに二週間ほど通塾出来なくなるというのは大きなトラブルですが、合否を分けるほど致命的なトラブルとは言えないでしょう。
むしろ、自宅待機の時期を有効に使えれば災い転じて福となすこともあり得ます。
自宅で勉強が出来るのならむしろその方が良いかも!?
夏期講習に出席しているよりも、自宅で勉強していたほうが有効という事もあり得ます。
新しい問題を解いたり、応用問題に取り組むよりも、前期で学習した基本問題の復習をした方が良いのでは?
そんな風に考えたことのある保護者の方も多いのではないでしょうか。
夏期講習に出席するかしないかを真剣に考えることもあるでしょう。
しかし多くのご家庭は夏期講習を取らないというような大きな決断はなかなかできません。
迷いながらも、結局は塾の講習に参加するケースが99%です。
しかし幸か不幸か、感染・濃厚接触となってしまったのならば話は別です。
迷うことなく、大手を振るって塾をお休みすることができます。
確かに授業を受けられないのは手痛いですが、自宅でこれまでの単元を総復習する良い機会になります。
場合によっては、過去問にチャレンジしてみるのも良いかもしれません。
どちらにせよ、塾の宿題に追われることなく、自由に対策・勉強を進めることが出来るのです。
そう考えると、夏期講習に出席できないのも悪い事ばかりではないのでは……?
そう思えてきます。
SAPIX、テキストがもらえなくても何の問題ない
最後に、SAPIX生ならではの悩みについて触れておきます。
夏期講習のテキストがもらえない問題です。
SAPIXは毎週の授業でその日使うテキストをその都度配布するシステムです。
四谷や日能研のように製本されたテキストはなく、毎回分冊で配っています。
そのため、欠席した場合には「欠席教材」を塾まで取りに行かなければなりません。
しかし……コロナの場合は保護者も濃厚接触者でしょうから、塾に取りに行く事が出来ません。
自宅で夏期講習のテキストを使って勉強したいのに……
そう思う気持ちはとても良く分かります。
しかし! 夏期講習のテキストにはこだわらなくて良いと算田は思います。
前期のデイリーサポートやデイリーチェックテストなどの解きなおしをするだけで充分勉強になります。
サピックスの講習テキストをやらなければ遅れてしまうという訳ではありません。
確かにサピの講習テキストは上位生にとっては痒い所に手が届く、良く出来た内容です。
しかし前期の通常授業のテキストだって良く出来たものです。
これをもう一回解きなおすのも十分勉強になります。
講習テキストが手に入らなかったとしても心配する必要はありません!
今ある教材で、出来ることを勉強していけば問題なく学習を進めることが出来るでしょう。
もしも心配していらっしゃるご家庭がいましたら、参考になれば幸いです。