iPhone誕生についての逸話と、家庭教師が質問対応しかしないことの是非、また上手な家庭教師の活用法について解説していきます。
目次
iPhoneが発売される前は誰も「iPhoneが欲しい」とは言わなかった
スティーブジョブズの持っていた商品開発についての考えで、市場調査は無意味だというエピソードがあります。
簡潔に言うと、iPhoneの登場以前には誰も「iPhoneが欲しい」とは言わなかったという事です。
まだ世に存在しない商品を「こんなものが欲しい」と言える人はほとんどいません。
目の前に「はい、新しいスマートフォンだよ」と見せられて初めて「これは良い。欲しい!」と感じます。
つまり消費者にアンケート調査をして「どんな商品が欲しいですか?」と聞いて回ったとしても「タッチパネル式で物理ボタンがついていない携帯電話が欲しい」と言った人はあの時代にほとんどいなかったでしょう。
(iPhone以前は、ブラックベリーのような物理ボタンの付いたスマートフォンが主流だったように思います)
iPhoneが発売されて、目の前に見せられて初めて「そう!こういうのが欲しかったんだよ!」と思うのです。
その家庭教師は、iPhoneを出してくれますか?
家庭教師が質問対応しかしない
家庭教師の指導についても同じことが言えます。
家庭教師が生徒の御用聞きになっていないだろうかという点に注意が必要です。
つまり、質問の問題を出してもらって、それを解説するだけ。という授業になっていないか? という事です。
もちろん生徒の分からなかった問題、質問の問題を解消するのは大事なことです。
しかし、それだけでは新しい価値を生むことはできません。
生徒や保護者がまだ気づいていない弱点を見抜いて、思いもよらなかったような解決方法・指導法で問題を解決して初めて一流の講師と言えるのではないかな? と思います。
「この問題が分からないから教えて欲しい」と言われて教えているようでは、高性能な旧型携帯電話を作っているにすぎません。
「この問題が分からない」という言葉の裏に潜む本当の問題点・課題点を見抜いて、本質的な解決方法を提供することが、真に求められていることなのではないかな? と思います。
家庭教師にふわっと丸投げしてみよう
家庭教師の上手な活用方法として「ふわっと丸投げする」を提唱したいと思います。
授業で教えてもらいたい問題を細かく指定せず「この辺の単元を対策したい」くらいのお願いをしてみるのです。
まずは現状を把握してもらうために、塾の授業やテストでよく間違える問題を先生に見てもらいましょう。
「こんな感じの問題をよく間違えるんです。どうしたらいいでしょう?」のような感じで丸投げしてみます。
すると、間違えた問題の解説もするでしょうし、そこから派生して、足りない部分を補うためのトレーニングを提案してくれると思います。
学生の先生にここまで期待するのは難しいですが、プロの先生なら「それならこの問題で練習しましょう」のような提案もしてくれると思います。
反対に、そこで何の提案もなかった場合は……。要注意です。
困っていることはあるけれども、どう解決したらいいか分からないという場合。
困っていることをそのままプロに伝えて、解決方法は先生に丸投げしてみるというのも一つの手です!
是非お試しください。