ニュースにもなっていますが、臨海セミナーで合格者数の水増しや強引な勧誘があったのではないかと問題になっています。
問題になっている行為は中学受験でのことではありませんが、塾業界の話題としてブログのテーマにしてみます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9ba6962650e377627ecfb256adb53537af390928
そもそも各塾が発表している「合格者数」とはどこまでを含めるのでしょうか。
半年以上受講した生徒? 直前1か月だけ受講した生徒は含むの? 無料講座への参加者は? セミナーのみの参加者は? など……
何をもって「塾生」とするのかや、どの程度関与していれば合格者数に含めて良いのかなど、統一した業界基準の整備は不十分です。
各塾それぞれ基準を設けていますが、例えば個別指導塾などであれば「直前1か月の受講」は問題なく合格実績に入れていることが多いでしょう。セミナーのみの受講や、無料講座のみの受講の場合に含むか含まないか分かれる感じでしょうか? (算田もそこまで業界のことに詳しくはないのでよく分かりません)
どの塾も「開成合格者数〇〇人!」という数字を欲しがります。なぜかと言えば、開成合格者数によって翌年の集客が露骨に変わるからです。
しかしどの段階まで塾に関わったら”合格実績”に計上してよいのかという統一ルールはありませんので、細かい所では会社によって異なることでしょう。
例えば無料の学校別セミナーを開催して、上位校に合格しそうな潜在顧客を集め、その層に通ってもらうことで合格実績を増やす、という手法が考えられます。
セミナーの内容自体は各講師が本気で分析しているものなので有益な情報が沢山あることと思います。
(算田も保護者から某塾のセミナー資料を見せてもらうことがありますが、よく分析されているなと思うことが多いです)
冬に開催されるセミナーや分析会をきっかけに授業を受けてみて、良ければ継続すれば良いですし、2月まで受講を続ければその塾の合格実績にカウントされることでしょう。
最後の追い込みの時期を一緒に走ったのですから、これはまごうことなき”合格実績”です。
ただ”合格実績1名”にも様々な1名があり、単純に数字では塾の指導力を比較できないということです。
複数の個別指導塾を比較して、こちらの方が合格実績が良い!こっちに通おう! という判断基準は、どこまで効果があるのかは疑問です。
個別指導塾を選ぶ際には、塾全体の合格実績ではなく、実際に教えてくれる先生の指導力や相性で決めた方が良いと思います。
集団指導塾を、例えばSAPIXと早稲アカ、日能研のどれにしようか? と選ぶ際も、単純に合格実績だけで選ぶのは危険です。
実績だけで選ぶのなら、武蔵などの例外はあるものの、ほぼサピの一人勝ちなのではないでしょうか。一方で早稲アカや日能研の方が合うという子も居ます。
塾のシステムや校舎の雰囲気、通塾回数や拘束時間などを見比べて、どの塾が一番合っているかという視点で判断するのが良いと思います。
合格実績のあれこれをつらつらと書いてみました。今回はこの辺りで。
※最近は事情によりブログを更新する時間がとりづらくなっております……近く復活する予定ですので、しばしお待ちください!