前回の記事で、6年生になっても最上位コースに在籍し続けるためには、情報を思い出す力が必要だと説明しました。
では、思い出す力はどのように鍛えれば良いのでしょうか。
逆転の発想かもしれませんが、思い出しやすい形で記憶すればいいのです。
記憶にたくさんの「タグ」を付けていくようなイメージです。
Twitterのハッシュタグなどを見たことはあるでしょうか?
投稿に「超いい点数取れた! ♯中学受験 ♯サピックス ♯SAPIX ♯マンスリーテスト」のようにつけて使います。
例えばサピックス関連のつぶやきを見たいと思った人は、「♯サピックス」で検索します。すると「♯サピックス」を付けて投稿しているつぶやきが検索に引っ掛かります。
つまりハッシュタグをつけて呟くことで、誰かに検索で発見してもらいやすくなります。
算数の解法知識を記憶していく際にもこの作業を行います。
つまり、1問を解いた際に、その問題にできるだけたくさんの意味を持たせていきます。
Twitterに例えると
「平面図形の問題を解いたよ。 ♯平面図形」ではなく
「平面図形の問題を解いたよ。 ♯比の積 ♯速さと比 ♯個数と値段 ♯平行線と相似の発見 ♯延長線で相似を作る ♯全体を①として比べる」
のように、解法を特徴的なパターンで分類してタグ付けしていきます。
平面図形の問題だとしても、同じ構造の計算が他単元(速さと比や個数と値段など)でも使われるのであれば、そことも関連付けて記憶させます。
このように、一つの問題をいくつもの角度から認識できるように指導することで記憶が強固になります。
テストで初めての問題を見た際にも、過去に勉強した問題の情報を頭の中から引き出しやすくなります。
5年生までは、問題と解答の一対一対応のベタ押しでもなんとかなってきたかもしれません。
しかし6年生になるとそれでは太刀打ちできなくなります。
せっかく勉強するならば、1問でより多くを吸収できた方が良いです。
家庭教師がマンツーマンで指導すると、こうしたところを強化できます。
タグ付け学習法、もし良かったら真似してみてください。