2月1日の入試まで残り約4か月半です。
1月入試まではもう4か月ほどしかありません。
この時期になるとよくある現象があります。
それは「親は残り時間の短さに焦っているのに子供はのんびりしていて、いまいち危機感がないように見える」というものです。
親の気持ちは焦る一方なのに、子供はまだエンジンがかからない。どうしたら自覚を持ってもらえるか……と悩み、はっぱをかけたり励ましたり、結果親子のバトルに発展することもあるのではないでしょうか?
(家庭教師としてご家庭に伺うと丁度親子バトル直後のタイミングで、「爆心地」のような状態のご家庭に乗り込んでいくこともままあります)
子供はなぜ危機感を持たないのか? エンジンをかけるにはどうしたらいいのか? この2点についてブログを書いていきます。
子供は「半年後」は永遠に来ないと思っている
中学受験生は11歳・12歳の子供です。物心ついたのが4歳や5歳だとすると、まだ記憶が6年分くらいしかありません。
小学生と大人では時間の感覚にかなり差があります。(時間感覚の差が生まれる現象にはジャネーの法則という名前がついていたりします)
子供にとって「半年後」とは、もはや永遠に来ない遠い未来のことだと感じているように思えます。
「入試が半年後にある」と言われた際の子供の受け止め方は極端に言えば「まだ無限に近い時間があるな」と思ってしまうのではないでしょうか?
さて、本日9月11日時点で、2月の入試までは残り4か月半です。
大人にとってこの時間は「もうすぐ」に分類される距離です。
しかし小学生にとってはまだギリギリ「遠い未来」に分類されます。
これが「残り3か月」くらいになる小学生でも危機感を持ち始めるのですが「残り4か月」はまだギリギリピンとこない距離感のようです。
しかし大人にとっての「残り4か月」は、もはや「もうすぐ」です。
今の時期は、大人と子供の時間感覚が最もかけ離れている時期です。
大人の焦る気持ちと子供ののんびりした気持ちの差が最も乖離している時期なので、大人からすると「もう時間がないのにどうしてこんなにのんびりしているんだ」とイライラしてしまいます。
解決方法① 待つ。
解決方法の一つ目は、何も言わずに待つことです。
子供は時間の感覚が異なるので、どれだけ「危機感を持ちなさい!自覚しなさい!」と言ったところで絶対に伝わりません。
家庭内の雰囲気が悪くなったり受験生のモチベーションが落ちることにもつながるので、グッとこらえて何も言わないというのは一策です。
大丈夫です。残り100日になればさすがに火が付きます。
解決方法② 時間を細かく区切る
解決方法の二つ目は「~まであと何日」というイベントを細かく区切る作戦です。
例えば「1月になったら1月入試が始まるよ。12月の後半には塾の冬期講習が始まって、それが終わったらもうすぐ1月入試が始まる。冬期講習が始まるまではあと3か月ちょっと。10週間くらいしたら、もう入試モードになるよ」
のように「2月の入試まで4か月半」という言い方を「冬期講習になったらもうすぐ入試。それまであと3か月」のように、途中のイベントで一回区切って認識させてあげるのはいかがでしょうか。
「4か月半」は遠すぎて認識できませんが「3か月と1か月半」のように区切れば実感しやすくなります。
まとめ
大人と子供は時間感覚が異なります。
イライラしてしまうのは当然のことですので、そのイライラをどう扱うかが大切です。
一つはひたすら待つ作戦。
もう一つは伝え方を工夫する作戦。
ここから先は親御様も受験生本人もセンシティブになりますので、感情を上手に取り扱って乗り切っていきたいと思います。
次回予告
次回は「意外と知らない子が多い? 分配法則」
について書いていこうと思います。
小学5年生はもちろん、6年生でもちゃんと教わっていない子が良くいます。