以前はとある家庭教師センターから先生を派遣してもらっていて、そこから算田に乗り換えたご家庭のお話です。
以前指導を受けていた先生がどんな先生だったのか尋ねてみました。
「身なりはしっかりしていて、印象の良い先生でした。指導歴も長く、プロの先生といった雰囲気でした。ただ説明が少し難しいような気がしていたんです。Xとyを使ったり、式を変形する解法を多く使われる先生で。方程式のような解き方が多かったんです」
なるほど。
「もしかしたら、上位校を狙うためには中学受験でも方程式が使えないといけないのかな?と思ってしばらくは何も言わないで見ていたんです。でも、子供も塾で習う解法と全然違うので混乱し始めてしまって。それでとうとう気になって聞いてみたんです。『先生、中学受験でも、方程式のような解き方が必要なんですか?』 って」
それで、なんとおっしゃってましたか?
「その先生はこう言ったんです。『自分は高校受験や大学受験が専門で、中学受験のことはそれほどなんです』って」
ええっ!? 家庭教師センターからは何と言って紹介されたんですか?
「中学受験のエキスパートで、良い先生ですって紹介されたんです。それなのに……がっかりしましたよ」
(※算田が実際に経験した事例を元に、会話の細部などは脚色を入れています)
これはちらほら耳にする話です。
家庭教師専業でやっている先生の中には、高校受験や大学受験が専門だという先生もいらっしゃいます。
もちろん幅広い範囲の受験に対応してらっしゃる先生でも、きちんと中学受験特有の事情に精通した素晴らしい先生はたくさんいらっしゃいます
兼業が一概にダメというわけではありません。
ただ中には、大学受験・高校受験の片手間で中学受験の指導をやっている先生がいるのも事実で……
こうした先生であっても、家庭教師センターが正直に「この先生は実は大学受験が専門なんですが、中学受験にも一応対応してらっしゃいます」とは言いません。「いい先生ですよ!」と言うに決まっています。
国語は高校・大学受験とも共通する部分が多いと聞きますが、中学受験算数はかなり特殊な領域です。
家庭教師センターの言葉を鵜呑みにせず、良い先生なのかどうかはご家庭の目でご判断ください。
今回の事例のような恐ろしい事態にならないように、どうかお気を付けください!