早稲田アカデミー、SAPIXに次いで日能研も授業をzoomで行うことになりました。
オンライン授業となり、授業に身が入るのかどうか、集中できるかを気にしている保護者の方が多いと思います。
しかし、算田はもっと別のところに深い影響が出る気がしてならないのです・・・
それは「組み分けテストによるクラス昇降の意味がなくなること」です。
よく思い返してみてください。今までお子様は、何を目指して勉強していたでしょうか。
「受験に合格するため!」と言ってくれる子もいるかもしれませんが、実際のところ、何か月も先(5年生の場合は1年以上先)の入試を目標に日々の勉強を頑張れる子はそうそういません。
実際のところ、毎月のクラス分けテストのために頑張っている。という側面が強かったのではないでしょうか。
受験生たちは、実質的に毎月の塾のクラス昇降のために日々の勉強を頑張っているといっても過言ではないのです。
受験という長期目標に対して、クラス分けテストという中期目標を設定することは理にかなっています。
では、どうしてみんなそんなに必死に組み分けテストを頑張るのでしょうか。
上のクラスのほうが良い先生だからというのもあるかもしれませんが、私は別の理由があると思っています。
それは「塾の中での格好良さ」です。上のクラスにいると、なんとなく格好良く、誇らしい気持ちがするのです。
塾の校舎に通塾していた時のことを思い出してください。上位クラスの教室に入る瞬間は晴れ晴れとした気分になるでしょうし、下位クラスに落ちてしまった直後は、教室に行くのも気が進まなくなるものです。
大人から見るとなんと狭い世界の見栄の張り合いかと思うかもしれませんが、当の小学生たちにとっては真剣そのものです。
良くも悪くも、クラス分けテストでのクラスアップによる「格好良さ」を求めて勉強を頑張ると追う側面は無視できない大きさだと思います。
さて、話はzoom授業に戻ります。
zoomでの授業では、実質的にクラス分けはなくなるでしょう。
仮にあったとしても「あ!あいつは〇〇クラスになったんだ!」という友達からの視線はなくなります。
そうした環境下で、果たして今までと同じ情熱をもって勉強を頑張れるでしょうか。
私が授業のzoom化で一番心配しているのはこの部分です。
いまのところ大手塾各社とも授業のオンライン化に精いっぱいで、クラス昇降に代わるモチベーションアップ方法までは手が回っていないようです。
そこは保護者の方や、家庭教師がついている場合でしたらその先生が、生徒のやる気を引っ張っていけるように指導する必要があります。
授業のオンライン化の思わぬ注意点ということで、お話させていただきました。
関連記事:zoom授業化はクラス昇降がなくなることの影響が大きすぎる!
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