SAPIXでは5月3日~5日にかけて、GS特訓という講習が開かれます。
ゴールデンウィークサピックスの略です。
この3日間は朝から晩までぶっ通しで勉強し続けます。
この講習が存在している意味と目的について、算田なりの解釈を書いていきます。
結論から書きますと、「これからはこのくらい沢山勉強しないといけなくなるんだぞー!」というアナウンスの為という目的が大きいと思っています。
受験生の6年生は、夏~冬にかけて、ほとんどすべての時間を勉強に使う生活へと変わります。
その生活の予行演習として、SAPIXの授業で「一日中勉強する」という生活を体験させてくれています。
ここで「あ、一日中勉強しても人間は大丈夫なんだ」という意識の転換を起こさせます。
6年生の4月くらいの時期,だと、まだ遊んだりゲームしたりという時間が少しあるかと思います。
夏期講習になるとガラッと変わり、授業→復習→授業→復習のループを絶え間なく続けないと回らなくなります。
夏休みの家庭学習でいきなりその生活を始めるのはハードルが高いので、GWにその予行演習として、サピックスの教室内で「一日中勉強する」という生活を体験させてくれる。
という意味合いが強いのではないかと考えています。
ですので、GS特訓については授業内容の復習はそこまで優先ではありません。
授業内容も演習中心、授業内で完結するようなものが多いです。
授業を受けたら受けっぱなし、でも良いと思います。(理想は復習までやりたいけど、さすがにそこまでは手が回らないと思う……です)
GS特訓が終わればすぐに通常授業が再開されます。GSの復習に追われて通常授業の復習がおろそかになってしまっては本末転倒です。
GS特訓は、行ってやり切って帰ってくること自体が目的ですので、普段はダメとされる「やったらっやりっぱなし」でもOKです。
子供から大人に変わる通過儀礼は成人式ですが、サピ生が小学生から受験生に変わる通過儀礼はGS特訓だと思っています。
怖がる半分楽しみ半分、くらいの気持ちでGS特訓という儀式の到来を待っているのが良いでしょう!