1月になると、いわゆる「お試し受験」をする方も多いと思います。
さて完全な練習受験の場合に過去問をどのくらい解くべきか? ということを今回のテーマにします。
お試し受験とは?
お試し受験とは、例えば第一志望校の入試が2月1日にあるとして、その前の1月の中旬辺りで地方校の入試を練習で受験することです。
中学受験は地方によって入試を行う時期が異なります。例えば東京・神奈川は入試日が最も遅く、多くの学校は2/1~2/7で入試を行いますが、千葉・埼玉の学校の多くは1月に入試を行います。
お試し受験では北海道や長野、九州などの学校を首都圏の受験生が受けるケースや、また神奈川・東京南西部在住の生徒が千葉・埼玉の学校を受験するケースも含まれます。
(頑張れば通塾が可能なケース、例えば新宿区在住の生徒が埼玉県の栄東中学を受けるようなケースは少し事情が異なります。今回は通学が絶対不可な完全なお試し受験の場合を中心に書いていきます)
さて冒頭にも書いたように、完全な練習受験の場合に過去問をどのくらい解くべきか? についてです。
結論から書きますと、4教科1年分解いてから受けよう!です。
理由は試験当日に初めて見る問題では練習にならないからです。詳しく書いていきます。
もしも全く過去問を解かないで入試に臨んだとすると、試験当日に初めて問題を見ることになります。
すると「あ!国語の最後に漢字の問題が出るんだったのか!時間が無くなって書けなかったよ」や「算数の問題数多すぎ!ゆっくり解いていたら時間足りなくなった!」のようなことが起こり得ます。
どんな問題なのかもわからない状態で試験を受けてしまっては、あまり練習にもならなくなってしまうのです。
かといって進学しない学校の過去問を複数年解くのは時間がもったいないので、1年分だけ解いておくことをおすすめします。
もしどうしても時間が足りない場合は、解かないまでもどんな問題なのかは事前に目を通しておきましょう。
試験日の前日までに4教科が1回ずつ解けていれば十分です。
一方で進学が視野に入っている学校の場合は、2~3年分は解いておくようにしましょう。(例えば東京北部にお住まいで第一志望校の入試が2/1にある方が、進学も若干視野に入れて埼玉県の栄東中学を受験するような場合)
その年の1月入試で出た問題が2月の本命校でも類題が出題された、ということもありますので、試験後には可能な限り見直し・間違い直しが出来ると良いと思います。
それでは皆様、健闘を祈ります!