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指導法

【反抗期】親の言う事なんて絶対に聞かないぞ!という子への指導方法

小学生は5年生から6年生にかけて、内面に大きな変化が起きます。

一般には「反抗期」と呼ばれることもありますが、簡単に言うと「自我の確立」のようなものだと思います。
つまり、他人に言われたことを素直に受け入れるのを嫌がるようになります
替わって、自分で決定したい、自分のやり方でやりたいという欲求が強くなります。

そうなると、指導の方法を変える必要が出てきます。
一般的な授業のように、解き方の正解を説明して示す方法では聞き入れてもらえなくなります。

この時期の子供は、誰かの言うとおりに行動することを何より嫌がります。
たとえ自分にとって不利益になろうとも、他人の言うとおりにだけは絶対にしないという強い意志を感じます。

「成績の向上」なんかよりも「アイデンティティの確立」の方が、この時期の子供にとっては大切なのでしょう。

そうなると困るのは親御さんと指導者です。
今まで通用してきたやり方ではうまくいかなくなります。
無用な衝突が増え、お互いに精神をすり減らすことに……

今回の記事では、反抗期に差し掛かった子供への指導法・管理法について書いていきます。

消耗戦を辞さない覚悟の子供の意志を変えさせるのは不可能

まず初めに宣言しておかなければならないことがあります。
子供の意識を変えさせるのは不可能だという事です。

今までのように、素直に大人の言う事に従ってくれていた状態に戻ることはできません。
なぜなら、子供の方は全てを投げ捨てる覚悟で反抗しているからです。

ここに大人との認識の違いがあります。
よくある大人の勘違いとしては「素直に聞き入れた方が成績が上がって合格に近づいて良い事ばかりなんだから、きっといつか分かってくれるはず」
と言うものがあります。これは大きな間違いです。

子供側の認識としては「ここで親や先生の言う事を受け入れるくらいなら死んだ方がマシ。何があろうとも絶対に言う通りにはしないぞ!」
というくらいの強い意志をもって反抗しています。
全軍玉砕する覚悟で抵抗してくる決死隊のようなものです。
かの孫氏兵法を著わした孫氏も「決死の覚悟で反抗してくる軍は手ごわいから気を付けろ」のような事を残しています。

この時期の子供の反抗を力で抑え込もうとしても、それは不可能です。
親か子か、どちらかが倒れるまで続きます。
この場合「親が倒れる」とはメンタルに不調をきたして怒り続けられなくなるようなことを意味します。
「子供が倒れる」とは、自我やモチベーションに致命的なダメージを負う事を意味します。

では、子供を変えることが不可能なら、どのように接していけばいいのでしょうか?

全部は教えない

反抗期の小学生は、教えてもらうことを嫌います。
親や家庭教師から上から目線で指導されることを本能的に嫌がります。

嫌がっている状態では解説をロクに聞いてはおらず、頭にも残りません。

ではどうすればいいかと言うと、解説の情報を制限して、キーワードだけを投げかけるように教えるのです。
1から10まで丁寧に教えるのではなく、3と5と8だけポンと伝える感じです。
3と5を聞けば、きっと4は自分で気づいてくれます。

そんな感じで、わざと情報を断片的に分かりにくく伝えます
すると自分で考える余地が出来ます。
解けた際に「自分で解けた!」と思えるようになります。「教えてもらったから解けた」ではなく、自力で解けたと思える事が大切です。

この指導法は、正直に言うと、かなり大変です。
どの情報を伏せて、どの情報を示せば自力で気づいてもらえるかを先読みしながら解説しなければならないからです。
その子のクセや知識量を把握したうえで、ギリギリ気づける量のヒントを出していく……
そんな指導が必要になります。

子供自身に選ばせるor指導の理由を説明する

その日の授業で何を学習するか、どの問題を扱うかと言うのは、一般的には家庭教師が決めます。
当たり前ではあるのですが、反抗期の子供にとってはこれも面白くありません。

目立って不満を表明するわけではないのですが、受け身の学習だと今一つ授業に身が入っていない状態になりやすいです。
「ハイハイ、先生がここをやるって言ったからやってやりますよーあーやる気出ないー」と言わんばかりの(大袈裟ですが)態度になる事もしばしばです笑

そんな時は、どの単元・どの問題を扱うか選択肢を示して子供に決めてもらう事です。

「今日はこのテキストのこの辺の問題と、このテストのココの直しをやろうと思う。どっちを先にやりたい?」
のように、子供に決定権を与えます。
※もちろん授業内で両方やります。順番の違いだけなので、指導者としてもどちらでもOKな範囲です。

このように、実質的な影響がない範囲で子供に決定権を与えると、自己効力感を感じられるのでお勧めです。

もう一つの方法として、その単元を学習する理由を子供に説明するというものがあります。
例えば「今日は平面図形と比のこの辺りの問題を勉強する。と言うのも、今後塾の授業でこんな感じの問題が出てくるんだけど、その基礎となっているのはここの問題なんだ。だから、塾で応用問題が出る前に基礎を復習しておこう」
のように、学習の狙いを子供に説明します。

この時、必ずしも生徒が全てを理解する必要はありません。「大人がちゃんと真摯に説明してくれた感」が演出できれば十分です
指導の裏の狙いまで子供が全て理解する必要はありませんが、たとえ分からずとも大人向けの言葉でちゃんと説明してあげると、それだけで結構納得します。

伝わるか伝わらないかはさておき、真摯に説明することが有効です。

管理する際は相談して決定する形をとる

中学受験の成否を分けるのは家庭学習の管理と言っても過言ではありません。
いつどの宿題を解くのか、何時から何時まで勉強するのか。など……

こればっかりは、小学生自身に任せるのは心もとない所があります。
親や講師など、大人のサポートが大切です。

しかし……反抗期の子供は親に管理されることを一番嫌います。
自分一人で出来ると思い込んでいます。
仮に出来ないことが露呈しても「ほら自分では出来ないじゃない!」なんて親に言われようものなら、心のシャッターを強く閉ざして「そんなことない!出来る!」と言って聞きません。
これは上で書いたように、子供にとっては人生の一大事、玉砕覚悟の殲滅戦をやる勢いの反抗なので、真っ向からぶつかるのは得策ではありません

こんな時は裏から懐柔していきましょう。

親や家庭教師が一方的に決めるのではなく、子供本人と相談して決めるという形を取ります。
大人が主導権を握る場合でも、なぜこの勉強を今やるのか、理由を説明してあげるようにします。

子供自身が、自分でコントロールできている感覚を持てることが大切です。

まとめ:頑固者の上司を扱うように接しよう!

ここまで色々書いてしまいましたので、何をすればよいのか覚えにくいかもしれません。
最後にこれだけ覚えていただければと思います。

反抗期の中学受験生を接するときは、頑固者の上司を扱うように接しよう! です。

何でもかんでも自分が決めた形を取らないと不機嫌になる上司。
他人の意見は聞き入れない上司。
たとえ部下の意見が正しくてもメンツが許さないから理不尽にキレて叩き潰そうとする上司。
など……

そんな時は、適当におだてて「そうっすね!課長の言う通りっす! いやー今回も課長のおかげでうまくいきました。ありがとうございます! ちなみに次の企画、AプランとBプランがあるのですが、どちらがよろしいでしょうか?」
とかやりますよね。

渾身のAプランと、当て馬のBプランを抱き合わせにして、上司にAを選ばせる、みたいな事もしますよね。
これです。これをするんです。

全てを実行するのは大変ですが、少しだけでもこの考え方を取り入れることが出来れば、無用な衝突を減らせるのではないかと思います。

今回の記事が参考になれば幸いです。

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