家庭教師を検討する際に、どんな基準で選んだらいいのか? どんな先生が良い先生なのだろうかという点が気になるご家庭に向けて、算田が考えるいい家庭教師の特徴を3つお伝えしようと思います。
今回は算数が苦手なお子様をお持ちのご家庭を対象にします。
というのも、算数が大いに得意で更に伸ばしていきたいご家庭と、大いに苦手で何とかして持ち直したいご家庭では選ぶ基準も異なるからです。
3子供の成長を信じている
子供から見て「この先生は自分のことを信じてくれている」と感じられるかどうかです。
言い換えると、下に見られていると感じないことが大切です。
ここで重要なのは、先生自身が思っていなかったとしても、そう感じられるかどうかということです。
身近にいる指導者が生徒の成長を信じていないのなら、どれだけ良い解説をしたとしても一定以上には伸びません。
生徒の自己認識を向上させて「自分はもしかしたら頭が良いのでは?」と思えるようにすることが、急成長に必要な鍵です。
2怒らない
これは絶対条件です。たとえ生徒がなかなか理解できなかったとしても、怒って解決するものではありません。
思考力を最大限引き出した状態で授業をしないと指導の効果が十分には表れません。
楽しく、興味をもって話を聞こうと思える状況で授業をすることが抜本的な解決には必要です。
怒らず、イライラしない。精神的に安定した先生を選びましょう。
1説明が分かりやすい
当然ですが説明が分かりやすいことが第一位です。
ここで注意しておきたいのは、親から見た分かりやすさではなく、子供本人が分かりやすいと感じるかどうかが重要です。
親御様はある程度算数や数学の素養がありますので、そうした大人目線の分かりやすさと、数に関する基本がまだ身についていないお子様が感じる分かりやすさは時として異なります。
なぜ分かりにくいと感じてしまうのか、原因のひとつとして「今持っている知識との差が大きすぎる問題に取り組んでいる」があると思います。
下にイメージ図を貼っておきます。
一般的な塾のテキストは、最も多数の子供が理解しやすい形を目指して作られています。大手の塾は大規模な事業を展開しているのでやむを得ないです。
その上、若干上位層向けに作られているきらいがあります。(塾の進学実績を得るためにも、テキストは上位層向けに偏りがちです)
すると、算数が苦手な子にとっては「論理の段差」が大きすぎて、先に進めなくなってしまう現象が起きます。
本当なら「AだからB、BだからC、CだからD」と少しずつ理解していきたいのに「Aだから当然Dだよね!」という構成でテキストが組まれているのでつまずいてしまうのです。
「分からない問題を分かるようにする」というと、図の右側の一般的家庭教師の例のように、生徒にロープを付けて引き上げるようなイメージを持つかもしれません。
しかしそれでは一時的な理解に過ぎずすぐに忘れてしまいますし、何より思考力が身につかないので長期的に見て成績が伸びていきません。
算田が考える良い指導とは、生徒が自力で登っていける階段を用意してあげることです。
階段の高さが適切で、横で先生が登り方を教えてくれるのなら、どんな子でも少しずつ理解していくことが出来ます。
上るスピードに速い遅いの差はありますが、理解の階段を登っていけなかった子は今まで居ません。
四谷大塚や首都圏模試を受けてマルが2~3個しか取れなかった子でも、時間をかければ目に見えて改善していきました。
まとめ
算数が苦手なお子様を持つご家庭がどのような家庭教師を選べば成績が伸びていくのかという視点で、特徴を3つ挙げました。
そろそろ現4年生や5年生のご家庭で、家庭教師や個別指導を検討し始めるご家庭もいらっしゃるかと思います。
選び方の指標の一つとして、参考にしていただければと思います。